はじめに
毎日のお仕事お疲れ様です。
働いていると、ずっとこのままこの会社で働き続けるのか不安になることもありますよね。
外に出たいと思っていても、転職するにはリスクが高いし、一からやり直すのは面倒だ。
そう考えて行動になかなか移せない人は多いのではないでしょうか。
会社を含めて、労働の組織というのは実に良くできていて、一度入ったらなかなか出られません。
それもそのはずで、会社に入ったら最低限の生活が保証されてしまうからです。
皆さんの給与は、仕事にかかるストレスを含めて、元気でいられるためのコストが反映されています。
あえてリスクをとって抜け出すというのは、変化を嫌う人間にとっては難しい行動です。
ですが、自分らしく行動したい。
そんなときに、どうしたらいいのか考えてみましょう。
一人で生きるための責任
組織の規律のなかで生活している場合は、とびぬけて悪いことをしなければ生活が保証されるという利点があります。
しかし、一人で何かをやるとなったときには、その後ろ盾が消滅してしまいます。
後ろ盾がなくなってしまうことで、自由になる反面、自分の人生の責任がすべて自分にかかってくるということになります。
朝起きて、夜寝るまで、生活の一部を労働に捧げていると、思考停止になります。
しかし、そこから脱却すると労働という強制がなくなり、自分自身を生活させていくという作業が必要になります。
一人で生きていくためには、大きく分けて2つ困難な障壁があります。
それが、
・他者の力によって生きることができない
・他者の評価が少なくなる
この2点です。
これを克服するための方法として似たような二字熟語をご紹介します。
自立すること
他者の力によって生きていくことができないのであれば、頼むべきは自身の力です。
自由を得るということは自分で自由の枠組みを決定することです。
それを上手に決められなければ、労働環境に身を置く以上に大変な生活になるでしょう。
自身の力で生きていくためには、
・自身の力で新しいことを見つけに行き課題を解決する「知力」
・達成したいことを達成するために使うコストを捻出する「経済力」
これらが必要になってきます。
独立するためには、お金だけがあっても駄目ですし、知識だけがあってもだめなのです。
自分の人生を自分で決められるくらいの知識を勉強で身につけ、舵取りを自由にできる経済力を獲得しなければなりません。
自律すること
自律とは、文字通り「自分を厳しく律すること」です。
自分一人で生きていこうとするときに、組織の力が弱くなりますから、集団のなかでの自分の評価というのがなくなってしまうというリスクがあります。
自由になったとたんに、どういう風に自分の人生の航路を進めたらいいのか分からなくなる人もいるでしょう。
今まで他者の評価をベースにして達成してきたノルマを、今度は自分が設定しなければならなくなるのです。
あるいは、自分のことを正しく評価し、ときには戒めないといけない。
ですがなかなか自分自身を客観的に見つめるというのは難しいものです。
自分の行動を自分で律することのできる強い精神力を持つことが重要です。
そのためには、人の話を聞くことはもちろん、多数の領域にまたがった勉強をすることが必要です。
読書は他人の思考を借りて自分を評価する一番簡便なツールですから、読書をお勧めします。
他人から言われたことをやるのではなく、自分でやるべきことを設定する力も「自律」の能力と言えるでしょう。
おわりに
まとめると、
・自立は知力と経済をベースにして環境的、肉体的に自由になる
・自律は読書や耳学問を中心にして自身を客観的に評価して精神的に自由になる
この2つの軸をしっかりと持ちましょう。
この社会に飼い殺されず、自分らしく生きていくためには、常に勉強して「この環境から脱出しよう」という明確な意思を持つことが重要です。
今ある仕事をきっちりこなし、経済的なベースを固めながら着実に勉強を重ねて自由になるチャンスを待ちましょう。