人生は選択の連続
皆さんは、常に選択をしているといっても過言ではありません。
今、この瞬間でも「する」「しない」という選択を忙しなくしています。
これらの行動はすべて「予定されている」という考え方もありますが、知らず知らずの間に皆さんはすべての行動を無意識的に決定しているのです。
そんななかで、例えば新しい物事をするとなったときに、皆さんの頭の中には行動する前に必ず「損得勘定」が入ります。
これが、自分にとって「得」なのか「損」なのか。
もちろん自分にとって得なのであれば挑戦するし、損と考えれば挑戦しないでしょう。
ですが、自分にとって損だと考え、行動をしないと決めた瞬間に、そこから先の道は確実に消滅して、見ることすらできなくなってしまいます。
その世界を見ることができないというのは、ある意味でとても損なことです。
不思議なことに、損を避けることで結果的に損をしてしまうのです。
損か得かということは、結果としてすべて終わった「あと」に判明します。
ですから、行動を始める「まえ」に考えても仕方ありません。
もちろん、頭の中で上手に確率を考えながら選択することができれば、確実に損を回避することができることもあるかもしれません。
どう考えてもこれから損をすることが分かっている株式に投資する人はいないですよね。
ですが、そういう確率でいじることのできない他の領域でも、皆さんはしばさいば行動を始める前に損得勘定をしてしまいがちです。
「面倒くさいから」とか「やってみて損したらどうしよう」など、目の前にあるちょっとした荷物を持つことを嫌がってしまう。
人間は、変化を嫌う生き物です。したがって、よほど自分にとって得になると分かっていることでなければ積極的に行動に移しません。
そういう人間本来の性格を踏まえたうえで、「一度飛び込んでみる」というのをお勧めします。
はじめてやることで、明らかに損であるということが自信を持って説明できない場合、これはやる価値があります。
損して得取れという言葉の本当の意味
損しそうなのにやるのがなぜやる価値を持つのか。
それは以下の理由によります。
・やって得したらそのまま得になる
・やって損したらその損の情報を得に活かすことができる
このようにどちらに転んでも活用の方法次第では得にすることができます。
足を一歩踏み出すのに迷ったら、それは「やるべき」というサインです。
私が直近でそのことを最も痛感したのは投資に関連する行動ですね。
医師の中でも資産形成についてしっかりと考えている人は数少ないです。
はじめは私も様々な本を読みつつ敬遠していました。
ですが、やってみないことには損をするか得をするかわからない。
そう考えてまずは少額からでもやってみるという行動に出たのです。
始めてしまえば、あとは雪だるまのように周りの知識が増えていきました。
勉強が進むことで、明らかに周りを見る目が深く鋭くなったことを感じました。
もちろん、損をすることもありますが、そうすることで学びが深まります。
次に失敗しないための一手を考えるようになるのです。
失敗しないための一手を考えるきっかけは「失敗」にしか存在しません。
あえて損をしにいくくらいの気持ちで新しい行動を起こしましょう。
損をすることでそこから逃げる反発力は通常の2倍になります。
新しいことを経験する極意は「思い切って飛び込んでみること」にあります。
そして、損を経験することができればなおよいでしょう。
取り返しのつかない損を避けながら、小さい損を積み重ねて成長するのです。
いま、何かに迷っているのならとりあえず大損しないことを確認して飛び込んでみましょう。
その経験が、あとあとで大きな花を咲かせてくれますよ。