はじめに
投資でも勉強でも、なにか大きなことを達成したいという気持ちで始めたという方は多いと思います。
少しずつ資産額が大きくなり、あるいは勉強によって知識が増えていくのはとても気持ちがいいことですよね。
そういうことをするのも、皆さんに何かの「夢」が存在しているからでしょう。
私も、資産を築き上げたあかつきにやりたいことがたくさんあります。
知識を身につけた先に、まだ路頭に迷っている方々に少しでも知識や思考を分けてあげたい。
そういうような「夢」を原動力にして仕事も勉強も、投資も取り組んでいるところです。
ですが、なかなか到達しえない夢に、ときには不安になったり「本当にこれでいいのかな」と悩むこともあるかと思います。
いくら夢のためとはいえ、毎日努力するのは並大抵のことではありません。
一方で、努力を続けなければ花が咲かないということはまず間違いありません。
努力は、以下の2つのベクトルが達成されることできちんと成果が出ます。
・正しい方向
・正しい量
努力というのはこういう様々な要素を確実にクリアしていかなければならないので難しいと感じることも多いでしょう。
そこで今回は、「夢」と「現実」を上手に使い分けて成果を出す工夫を考えていきましょう。
「夢」は広大に持ってタスク化する
目先の仕事はTo Doリストなどでまとめたことがあるかもしれませんが、夢に対しては皆さん「なんとなく実現できたらいいな」程度にしか思っていらっしゃらないのではないでしょうか。
実は、夢も仕事と同じです。「達成しなければ意味がない」のです。
たくさん夢を持っている人は、たくさん仕事を持っている人と同じように、きちんとタスクにしないとあっという間に一年が終わってしまいます。
「なんだか、タスクタスクって気が重くなりそう」と思われるかもしれません。
ですが、夢をタスク化することはとても有効です。
例えば、10年のうちにやりたいこと、成し遂げたいことを紙でもパソコンでもいいので書き出してみましょう。
なかなかアイデアが生まれてこなければ、勉強×投資×健康を思い出しましょう。
経済的に達成したい夢を具体的に持つ。資産目標や、投資でやってみたいことを具体的に計画するのです。なんとなく「豊かになりたい」ではなくて「資産総額1億円を目指したい」とすれば、無理なように見えて実際にはどのように進めていけばよいのか考えたくなりませんか。
健康的でいるためにはどうしたらいいか。私は運動習慣をつけることをお勧めしていますが、筋トレで良い体を手に入れたいというのでもよし、重いものを持ち上げるという目標でも構いません。
勉強も、なんとなくやるのではなく、読書などを通じて本当に自分がやりたい勉強を探しに行く。それをしている時間もまた夢への達成の時間です。
私の考える読書については簡単にまとめてあります( https://note.mu/zen_i_life/n/nb04dfe63fcff )。
夢を言葉に直すことによって、より実現可能なものにしていきましょう。
現実は夢に至るまでの道でもあり、夢そのものでもある
皆さんの過ごしている「今」はもしかしたら夢に描いているものとは程遠いものなのかもしれません。
ですが、この時間が最も充実するように、言い換えれば「夢そのもの」になるように工夫していく必要があるのです。
今を我慢して夢に向かって努力する姿勢は必要ではあります。
ですが、今そのものを充実させる努力ができなければ夢は叶いません。
私も、長期的な資産運用で大きな資産を作ることを夢の一つとしていますが、決して今を我慢しているわけではありません。
長期的な資産運用をする際にはインデックス投資(市場平均の指数などに対して投資をする、市場の成長に連動して資産が増えていくやり方)が最良の選択肢と思われますが、私は現時点ですべてをそれに傾けているわけではありません。
インデックス投資は「出口戦略」が重要なので、どこをゴールとするかを考える必要があります。これはどちらかというと「夢」に近い考え方です。
ですが、今をも充実させる必要があるならば、配当金や株主優待などを効果的に使うというやり方も考えられます。
今を最大限の効率にすることによって、それが夢への近道になるでしょう。
実際、配当金は「不労所得」といって、労働によらず一定の条件下で資産が資産を生むようなシステムですから、資産を増やしながら、月ごとの収入も増やしていくという面白い構造を持っています(もちろん、長期的に成長することを見越しておかないと配当金が減る=減配ということにもなります)。
私は現在の収入を最大化するために配当金投資も利用しています。夢へ到達するために、現在をも最大化するという考え方です。
こうすることによって、努力に対する苦痛が少し取り除かれます。
夢ばかり追い求めて「まだ達成できない」という気持ちのまま努力をし続けていると、いつかはやめたくなる気持ちに駆られるでしょう。
ですが、現状を満足させられるような構造を作っておくことで、今を努力する気持ちも持続しますし、結果として夢に向かって大きく前進することができます。
おわりに
夢と現実は車の両輪のように回しながら達成していくものです。
ちょっと夢を追い求めすぎて現実に疲れてしまっているようであれば、現実をもう少し充実させられるようにしてみる。
逆に、現実に対してやっきになって細かいことを追求する姿勢が目立つのであれば、少し目を遠くに向けて「今やっていることを続けたらどれだけ夢に到達できるか」ということを推算してみるのもいいでしょう。
気持ちを夢と現実で行ったり来たりさせることが努力を継続させるコツです。
勉強の継続も「行ったり来たり」が重要ですが、これは以下の記事でご紹介しています。
不断の努力が、夢と現実を大きく実らせていきます。
行き詰ったときは、虫の視点と鳥の視点を上手に使い分けましょう。