衝撃を受けた純金融資産額のピラミッド

投資を始めようと思ったちょうど1年前くらいに出会った図です。
世帯数を考えると綺麗なピラミッドにはなりませんが、このピラミッドは様々なことを教えてくれます。
一つは、純金融資産保有額が3,000万円未満が最低ラインの額であることです。
一般的なサラリーマンの収入を考えると、純粋に貯金をしてマス層の頂点である3,000万円に到達するのは15~20年近くかかりそうです。
その試算は当然、様々なライフイベントでかかる出費を考慮していませんから、さらに時間がかかると仮定すると、平均的な年収でマス層を脱却するのは50歳を過ぎてから、ということにもなりかねません。
医師であっても同様の話です。医師は基本的に単位時間当たりの給与はそれほど高くないものの、時間外労働や当直などで時間を増やすことで給与が高くなる図式となっています。
これは体力が続く限り実現できますが、年齢とともに20~30代にできていた時間外労働や当直などは当然難しくなってきます。
そのことに気づかずにパーキンソンの法則に従い「収入に見合った額だけ支出を増やす」ことをしていると、いつまでたってもマス層から出ることはできません。
結局は、以下の式を理解して行動できるかに尽きます。
資産={(収入-支出)→貯蓄×運用利回り}×時間
収入と支出の差を、運用に回せる資金としてできるだけ早期に運用する。
両親から受け継いだ財産をはじめとして、スタートラインが異なる方も多いかと思います。私は残念ながら投資を始める段階では相続などを含めると純資産額としてはまったくのゼロだったので、非常に分かりやすく成長が見えますが、スタートラインが異なるのは大した差になりません。
これは、単純な関数のグラフを考えてみると分かります。
スタートラインが異なるのは、純粋にy切片が大きいか小さいかの違いです。
複利の力は、そこから出発した「傾き=変化の割合」に影響してきます。
もしも多くの資産を持っていたとしても、その成長が直線的であれば、いつかはy切片が0=ゼロからのスタートを切った人たちの描く指数関数的な増大に追い抜かれます。
このように考え、私は純金融資産0から労働者として投資を始め、10年で富裕層へ到達する計画を立てました。
今では、資産形成においては「同志」という位置づけの妻とともに、倍速で資産形成にトライしているところです。
マス層からの脱却がすべて
医師として使える資産形成の能力は、時間と給与の交換を最大限まで高めることが可能な点にあります。
それを活かして、まずは最下層に位置するマス層からの脱却を企てる方針としました。
先述の指数関数的な増加は、元本が増加することによって飛躍的に資産形成をしやすくしてくれます。
その額が、マス層からの脱却を意味する3,000万円に相当すると考えます。
したがって、労働者として元本を継続的に増加させていくのと同時に、
・高配当株投資を中心とした複利運用
・つみたてNISA、iDeCo、ふるさと納税を中心とした節税
・妻の力を借りた節約
・医師としての仕事以外の勉強=自己投資、副業
これらをフル回転させながらマス層からの脱却を企てます。
資本家は、労働者から誕生するということを理念に掲げ、複利運用の恩恵を得ることのできるアッパーマス層=3,000万円への仲間入りをまずは目指します。
パワーカップルのざっくりポートフォリオ
投資を始めてから約1年程度が過ぎようとしています。
妻は私が投資をはじめるのを見て、そこから一生懸命勉強して今や私よりも知識があるような状態にまでなっていますが、現状の純金融資産額をざっくりと記すと、以下のようになります
【夫】医師
・投資歴:約1年
・純金融資産額:約1,000万円程度
・投資方針:高配当株(日本個別株+海外ETF)集中投資+副業
・自由時間:現状はすべて労働に転換
【妻】OL
・投資歴:約3か月
・純金融資産額:約400万円程度
・投資方針:国内株キャピタルゲイン(現状のトータルリターン 約7%)+副業
・自由時間:副業の充実と節約を主とした家計管理
正確に数え始めてからは1年もたっておらず、私が病院を転々とする関係で収入に若干のばらつきは認められますが、年収としては2人で合わせて1,400万円は超えることができますので定義上はパワーカップルとなります。
お互いに投資方針は異なりますが、幸せに向かって全力疾走しているところは間違いなく共通しています。
資産={(収入-支出)→貯蓄×運用利回り}×時間
この式を愚直に守って、私は収入面を、彼女は支出面を守りながら、運用に回せる額を増やして複利運用の力を借りています。
30代ですべてを終わらせる
私は、やり始めるとある程度のところまできちんとやらないと気が済まない性分ですので、資産形成もやり始めたら徹底的にゴールを目指します。
10年計画で富裕層としての純金融資産額1億円を目指しますが、複利の力を借りて、さらに早く資産形成を加速させていく方針です。
30代は幸せに向かって我慢する時期だと考えます。
これもある種の「若いときの苦労」ですから、身体と精神が持つ限り、労働と同じように全力で挑戦していくつもりです。
労働は、何かの目標を設定して(私なら自由への到達)いかないと、いつまでたってもラットレースから抜け出すことができないという恐ろしい構造です。
常に、自分が目的を持って走っているということを忘れないようにしながら、他方で労働から脱却するための方法をきちんと考えていきます。
自分の周りにいる人たちをトータルで幸せにしていくための富裕層到達10年計画を毎日実践していきます。