支出は税金を減らすことでも達成できる
・収入を多くする(複線化する)
・支出を少なくする
・運用利回りを上げ時間による複利を活かす
これらのうち支出を少なくする方法として通信費を安くする工夫をご紹介しました。
固定支出を削減することで、場合によっては月に数万円以上の節約効果が生まれます。年単位に直せば数十万~百万円近い節約も可能です。
・水道光熱費
・食費
・通信費
これらを工夫して抑えるだけで、だいぶ違います。
支出を減らすということは、収入が増えるということと変わりありません。
さらに言えば、収入がある単位増えるためには税金という壁を乗り越えなければいけませんから、支出を同額減らした方が効率という点では良いということになります。
いかに現在の生活水準を下げずに節約を図っていくか。
収入を簡単に増やせないのがほとんどの方の現状とは思いますが、支出に関して気を配るという気持ちはどこでも大切です。
さて、そもそもの支出を抑えるということも重要ですが、「税金」に対して気を配るということも重要です。
税金は、無学な人への罰金と言ってもいいくらい、こっそりと収入から抜かれているものです。
書店では、こんな本も並んでいるくらいです。税法に関して知らないと、そこを上手に利用することもできないわけですから、知らぬ間に税負担が増えているということがないように勉強しておく必要があるわけですね。
証券口座を開いているならつみたてNISAを
NISA(Nippon individual savings account:少額投資非課税制度)は個人投資家に対する税優遇制度です。
NISAでは毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式や投資信託から得られた配当・譲渡益などが非課税対象となります。
非課税となることは、ざっくりと20%かかっていた課税がなくなるということです。
毎年120万円という限度枠はありますが、長期的に見た場合は20年で最大2,400万円の運用が対象になるわけですね。
ここから出た運用益が非課税であるわけですから、数十万~数百万単位での節税が可能になります。
一般NISAとつみたてNISAがありますが、普段から個別株投資などで張り付いていない限り、私はつみたてNISAでの運用に軍配が上がるかなと思っています。
リスクという観点から考えると、運用益をより確実に上げることができるということから分散投資が可能な商品を選択した方が良いと思われます。
つみたてNISAはETF(上場株式投資信託)に代表される投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益が非課税になる制度です。
ETFは何も考えずに分散投資するには最適の商品ですから投資初心者でも比較的安心して運用を始めることができます。
非課税投資額は一般NISAと比較すると少額で、毎年40万円が上限となります。
非課税期間も決まっており最長20年間ですから、非課税投資枠は最大800万円となります(ただし、投資可能期間が2018年~2037年と現時点で決定されているので、年数が経つごとに投資できる上限額は減少していくことに注意が必要です)。
2037年までの制度ですから、投資信託の購入は2037年までになってしまいます。
私はちょうどこの制度の開始年度に相当する2018年から最大額で積み立てを始めました。
初期設定さえしてしまえば、自動的に毎日(あるいは毎月など)積み立てられていきますので、市場の変動を気にすることなく長期投資を実践することができます。
現状ではVTやVTIが選択されうる
簡単に言えばVTは全世界に、VTIは米国に対する分散投資です。
私は楽天証券をメイン口座として投資を展開していますから、楽天VTIを積み立てておりますが、他の商品でもパフォーマンスには大差ないとされています。
実際に詳細に解説されている先生のブログもあります。
2018年に引き続き変動幅の高い2019年でも大きな損失を伴わず着々と増加しています。
VTを購入すれば全世界の成長を、VTIを購入すれば米国の成長を期待することになります。
VTIに投資する身としてはやはり米国を中心とした経済の動きに注意する必要があるわけですが、トランプ大統領の一挙手一投足が全世界に影響を与えていることは現状では事実として受け止める必要があります。
米国が全世界の成長の一端を安定して担っている以上、VTIは比較的安心して長期投資することのできる商品と考えられます。
節税と長期投資による恩恵を受けるシステムを有効活用する
・iDeCo
・つみたてNISA
これらは節税と長期投資による恩恵を最大限に受けることのできるシステムです。
ふるさと納税も寄与するところは大きいですが、証券口座を開き投資をはじめるのであれば、短中期的な視点で利益を上げようとすることはもちろん、長期的な運用方針を確実にするということも、損失の少ない結果を生み出すことにつながると考えます。
iDeCoは面白いシステムですが、光と闇を抱えているところもあるので、自分の投資方針に合った額やファンドを選択することをお勧めします。
一つ一つの細い支流が、集まってやがて本流を形成して「豊かさ」という大海に注ぐイメージでしょうか。
着実に運用環境を構築していきたいところです。