一年は、びっくりするほど長い
いつ、どんなときでも、自分が一年後にどのようになっているかはわかりません。
それくらい、一年という月日は非常に長いのです。
「まさか、こんなことをしているとは」
「今まで興味がなかったことをやるようになっているな」
など、皆さんが一年前の自分と相見える機会があるなら、きっと一年前の自分に驚かれることでしょう。
私も、毎年毎年、一年前の自分が考えていることと今の自分の行動は相当異なっていると痛感しています。
一年経つと、それまでできなかったことができるようになるということも多くなります。
ですが、それは決してただ待っているだけでは訪れてこないというのが実際です。
必ず、過去の自分がなにがしかの行動を起こしたからこそ、今の自分の能力が高い状態でいられるのです。
未来の自分を楽させてあげよう
以前に、こんな記事を書いたことがあります。
これは過去の自分が残した記録が様々な形で今の自分を助けてくれるということをお話ししたものです。
これと同じように、今の自分は過去の自分が辛い時間を過ごしたことによって作られた巨人の肩の上に立っていると考えられませんか?
つまり、今の自分の行動が、確実に未来の自分に対して影響を及ぼすのです。
それを、もっと効率的に良い影響を及ぼすためにはどうしたらいいのでしょう。
一年先を先取りする行動
私が実践している方法は「一年先を先取りする行動をとる」ということです。
先ほど、一年先はとてもではないが具体的に想像することはできない、という風に言いました。
それはもちろんなのですが、一年先まで先取りするくらいの努力をすることは誰にでもできます。
私は学生時代から常に一年先の領域の学習をするように心がけていました。例えば、中学一年生であれば中学二年生の内容を先取りしてしまう。わからないことも多いですが、先を知ってしまうことで、中学二年生になったときには「聞いたことがある話」となり勉強もスムーズにできます。そのうえでさらに中学三年生の勉強もやってしまうのです。そうすると加速度的に勉強が進んでいくのを感じます。
学習に関して言うと、ゴールが見えているものであればこの方法は極めて有効です。全員に授業・講義がされている時間は、すでに次の単元の予習に充ててしまうのです。
そして、その単元を早めにゴールしてしまうことで、その単元そのものの学習の質を上げることができますし、さらにほかの領域に手を出す余裕を生み出すことができます。
学習でなくとも、勉強が必要になるものであればなんでもそういえるでしょう。要するに、「この時期なら、これくらいまではできるようになってね」という平均的なラインを抜けて行動してしまえばいいのです。
入社1年目の会社員が知っておかなければならないことはたくさんあると思います。しかしそれはさっさと済ませて2年目に求められることの情報収集をしてしまう。次に求められる課題に対する対策をしてしまうのです。
そうすることによって、一時的には現在が忙しくなってしまうかもしれませんが、そのあとは先述の通り加速度的に楽になっていきます。
学習や仕事のことだけに限らず、求められる平均のレベルを調べたうえで、その上を必ず目指すように努力するのです。
資格取得の勉強なら、独学でも授業でも「一日何ページ進めましょう」とか「ここまでは最低限理解しておきましょう」という助言を踏み越えて、行けるところまで行ってしまうのです。
これを続けていることで、毎日は少し忙しくなるかもしれません。しかし、毎日ほどほどにこなしている人と比べると、その成長度合いは一回りも二回りも違ってきます。
1年先の目標を先取りしてしまう
あなたの今の年齢がX歳だとしましょう。そして、X+1歳の時点でできるようになっていたらいいことというのをいくつか思い浮かべてみましょう。
そうしたら、それに向かって今すぐに行動を始めてX歳の時点で終わらせてしまうのです。
言っていることは非常にシンプルです。今の時点でやらなければならないことは増えますが、それはいっときの辛抱で、あとは加速度的に楽になっていくのです。
今の自分がX歳に見合った行動をしていると思ったら、それは逆に「遅れている」と考えてもいいかもしれません。
自分が他の大勢と足並みを揃えて行動する必要はないのです。
同世代よりも一歩抜きんでるくらいの気持ちで行動することをお勧めします。