思考・哲学

【反芻思考を止める方法】同じことで何度も悩む人へ

悩みは生体の防御反応

人間には悩みが尽きないものです。次から次へと新しい悩みが生じてくる。それを一つでも解消できるように、あるいは少しでも未来へ繋げていけるようにと本ブログを始めたところですが、悩みに関して皆さんが漠然と抱いているイメージを、少し具体的に解き明かしてみたいと思います。

皆さんも経験があるかと思いますが、一つのことで悩み始めると、考えが堂々巡りすることはありませんか。「もしも悪い方向に傾いたらどうしよう」と、一度悪い方向へ考えが及んでしまうと、たとえ良い材料があったとしても比重はネガティブな方へと偏ってしまいます。人間はもともと損をすることを極端に嫌う動物ですから、悪い方向に傾くくらいなら現状維持を選択するというのが本能的な行動になります。したがって、この悩みというのは生体の防御反応として考えても良いかもしれません。

この堂々巡りの考えのことを、少しきちんとした言葉で表現すると「反芻」というものになります。

時間を無駄にしてしまう反芻思考

反芻(はんすう)とは、もともと牛が食物を口から胃へ、そして胃から口へ戻して何度も消化しようとする行為のことです。

実際によく使われる文脈としては、含蓄のある言葉をしっかりと自分のものにしようとして「名言を反芻する」などというように、頭の中で繰り返し味わうこととして使われることが多いです。

何度も何度も繰り返して再生することで、イメージを明確にし、自分のものにしていくために、反芻するという行為はとても重要なことと言えるでしょう。

しかし、とある側面ではこの反芻が思いもよらない影響を及ぼすことがあります。

それが、不安に対して反芻を重ねてしまうことです。

反芻思考とは、同じ物事を何度も何度も繰り返し考えてしまうことで、それはどちらかというと「不安」に対して何度も検討を重ねてしまうということのほうが多い。例えば、明日嫌なことが待ち受けているときに、その前日から同じ場面を何度も想像してしまい、嫌な気持ちになっては、今を楽しめなくなってしまう。皆さんも、そういう経験があるかもしれません。「明日は会議で発表しなくちゃならない」「明日のテストで悪い点を取ったらどうしよう……」など、悪いことを想像しては気分が落ち込み、そして解決策が見いだせないまま、同じことを何度も繰り返して考えてしまう。

これが、反芻思考です。

反芻することで心のエネルギーが消耗する

反芻思考を、より分かりやすく表現するとするなら、ハムスターが同じ場所で回し車をぐるぐると回しているような状態でしょうか。同じ景色がずっと見えているのにもかかわらず、身体はずっと動き続けていて、しかも視界は変わらないからどんどん焦りが生じる。周りを見渡せば回し車を回さなくてもいい世界が待ち受けているのに、ずっと同じところでぐるぐると回してしまう。

こうすると、景色が変わらないのに身体ばかりが疲れていってしまいます。

こういう風に、反芻思考が習慣になってしまっている人は、抑うつ状態になりやすいことが知られています。もともと、うつ病は「心の風邪」と言われるように病気ですが、この病気の一つの表現型として「反芻思考」があるのです。どちらかというと、うつ病の気質を持っている人が反芻思考をしやすいと考えたほうが良いかもしれません。

同じことを考えるにしても、ポジティブな方へ対策を考えることができる原因解決型の反芻思考は技術の向上や環境の変化をもたらすことができるので、積極的に取り入れたいところです。しかし、なかなかそういうことができる人も少ないでしょう。我々は、不安の方にばかり目が行く生き物ですから。

では、どうしたらいいのか。心のエネルギーを消耗させる前に我々が取る選択肢は何があるのでしょうか。

迷ったら、とにかく歩いて景色を変えてみましょう

私が実際に悩んで色々な悩みの解消法を試してきた結果、「歩く」ということが最もシンプルで最も考え方が変わる方法でした。

今、自分がぐるぐると思考が堂々巡りしているなと感じた瞬間に椅子を立って散歩をしてみる。そうすると、家を出たときの自分と家に帰ってきたときの自分はまったく違うものと感じることができます。

歩くことについては、こちらの記事でも解説しています。

歩くこと自体、悩みを解消するための方法であるばかりか、習慣にすることで健康をも手に入れることができるのです。

普段、デスクワークをしている方は座って作業していることが多いと思います。人間は、座っていると血流が滞り、立って仕事をしている人と比べると効率が落ちることも知られています。一部のビジネスマンなどは「スタンディングデスク」といって、自分が立って作業ができるスペースを確保していることもあります。もちろん、立ちっぱなしも疲れますから、適度に座ることはお勧めします。ですが、それくらい、立って、歩いて何かを考えるということは、ネガティブな鎖を断ち切り、新しいアイデアの発想を導く方法として時代の先を行く人たちに知られていることなのかもしれません。

悩んでいることを客観的に自覚できると強い

今回は「反芻思考」の話をしました。不思議なもので、思考が堂々巡りをしていることを「反芻思考」と知っているだけで、もし自分が今悩んでしまっているとするなら、「これは反芻思考に陥っているな」と考えることができるのです。

すべての話に言えることですが、自分の気持ちを自覚するためにはたくさんの語彙を具えておく必要があります。反芻も、決して難しい言葉ではありません。思考が堂々巡りして一向に前に進まない状態を反芻思考であると知っているだけで、対策も立てることができるのです。どういう対策を立てるのか。皆さんならもうお分かりの通りですね。

是非、実践してみてください。

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  • この記事を書いた人

Zen

4,000万円の負債を背負い、日々労働に明け暮れる薄給内科医です。 私を迷うことなく選んでくれた妻と一緒に、経済的自由を目指します。 とりあえず身体を壊さないように30代で5,000万円の金融資産を作ります! 経済的自由を得るまでの道のりを記録していきます。 最後に全員を幸せにして笑って生活するのが夢です。 応援よろしくお願いします(´ー`)

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