今年は少しずつ大きくなってきた投資元本を分散しながら高配当株投資を続けていく方針です。
2019年12月では既に配当収入10万円を超えていますが、少しずつ大きくしていきます。
今回はブリヂストンを新規購入したので、まとめも兼ねて魅力をまとめてみました。
ブリヂストンの魅力まとめ(現在保有株:100株)
いいところ
世界シェア第一位の安心感
良くも悪くも「成熟している」銘柄
安定の配当性向維持・高配当
気になるところ
少し価格が高い
成長性を見込んで買うには適さない
私の基本的な投資方針は、シンプルに高配当株を積み増していくことです。
国内・海外で少しずつ分散を図り、時間的にも、空間的にも分散性を持たせることが重要と考えています。
投資初心者である私は、
時価総額がそれなりに大きく
適正な株価(PER)で推移しているもので
業績が安定していそうな(ROE、営業CFなど)
増配・現状維持(配当性向、DOE)を安定して実現する銘柄
を注視しながら少しずつ買うようにしています。
昨年の配当金は10万円を超えましたので、今年も着々と銘柄の分散と保有数の増大を狙っていきます。
今回は、上記の方針を満たしてくれる「ブリヂストン(5108)」の株価が4,000円を割りましたので、打診買いしてみました。
ブリヂストン(5108)はどこが魅力なのか
株価は方向感ないが安定した動き
ほとんどの方が目にしたことがあるであろうブリヂストン(Bridgestone)。
タイヤやゴムの会社であることは分かりますが、果たして何をしているところなのでしょうか。
特色は、タイヤで世界一位に輝いているところ。現在はアジアを中心とした新興国で特殊タイヤを展開してもいますね。
東経業種別時価総額順位でもタイヤ・ゴムで9社中1位となっています。
直近1年の株価は以下の通り、方向感はなさそうな動きをしています。
移動平均線は基本的に4,200~4,400円を行ったり来たりしています。
景気敏感株ではあると思いますが、売上高は堅調に横ばいで推移しています。
高配当株投資向きの安定した配当と配当性向
ブリヂストンは安定した高配当銘柄で、直近の一株あたり配当と配当性向は以下のようになっています。
配当性向を保っているなかで2019年は増配なりませんでしたが無配・減配に至るリスクは小さそうです。
配当性向の推移は、下記の配当方針にもある「配当性向20~40%の維持」を堅実に守っています。
現在の配当が保たれると考えると、約4,000円のラインを下回ったときに、PERは10倍と比較的割安で、配当利回りが4.0%程度になります。
同業他社との比較でも配当利回り、配当性向は大きく逸脱していることはありません。
ブリヂストン 5108 |
デンソー 6902 |
住友ゴム工業 5110 |
アイシン精機 7259 |
|
予想一株配当 | 160.0円 | 140.0円 | 55.0円 | 120.0円 |
予想配当利回り | 3.99% | 2.86% | 4.27% | 3.11% |
前期配当性向 | 41.2% | 42.9% | 39.9% | 36.7% |
ブリヂストンの配当方針も、高配当株投資家にとっては価格が下落したときに買いたくなるものです。
当社は経営にあたり株主の皆様の利益を重要な課題のひとつとして位置付けており、今後の事業展開に備えた経営基盤の強化をはかりつつ、業績の向上に努めることを基本方針としています。
利益配分につきましては、更なる成長のための投資に必要な内部留保を確保しつつ、適正な財務体質の維持と株主還元を図ってまいります。
配当につきましては、当該期の業績、財政状態に加え、中期的な利益見通し、投資計画、キャッシュ・フロー等を総合的に勘案して、連結配当性向20%~40%を目安に、安定した配当を継続的に実施することで、株主の皆様のご期待におこたえしてまいりたいと考えています。
株主資本配当率(DOE=配当性向×ROE)=企業が株主資本に対してどの程度の配当を支払っているか、は5.1%(5年前比2.6%↑)、配当性向は41.2%とまずまずです。
ブリヂストンの財務指標はどうなのか
財務指標ではROE(自己資本利益率) 12.4%とかなり優秀。
フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)のここ最近の推移は横ばいで、安定的なキャッシュを稼ぐ力を感じさせます。
事業展開に際してどうしても投資CFはかさみますが、5年の経過で見ても決してそれが無駄になっていないことが分かります。
2018年度の決算資料を見てみましょう。
(ブリヂストン 2018年度決算短信説明スライドより)
財務指標は安定しており、景気に左右される敏感な要素を抱えながらも堅実な推移を見せています。
まとめ(2020年1月時点)
PER 10.3倍
ROE 12.4%
一株当たり配当 160円(現状維持)
配当利回り 4.01%
配当性向 約40%
DOE 5.1%(5年前比2.6%増)
株主優待:なし
ブリヂストンは成熟産業
成熟産業がゆえの悩みは、売上高が新興産業ほど変動幅を持って動かない=伸びないということです。
これに加えて、タイヤという一つ尖った産業で戦っているところもあり、このような産業に打撃を与えるような出来事(例えば米中貿易協議など)が生じるとそれに従って株価は変動します。
タイヤだけではなく、多角化事業も展開していますが、そちらの方が若干業績不振な感も否めません。
具体的には、
水道管などの「樹脂配管事業」
ゴムクローラー事業
ベルトコンベヤー用のベルト事業
油圧機械などに使用されるホース事業
防振ゴム事業
ウレタンフォームなどの化成品事業
太陽電池パネルの封止材フィルム事業
免震ゴムの「インフラ事業」
併せて8つです。
下のセグメント別業績を見てみるとタイヤが売上高に圧倒的に貢献しているのが分かります。
これだけみると不安になりますが、タイヤ産業が圧倒的な牽引力を持っており、今後も需要が突然低下することはないでしょう。
環境に配慮した新型タイヤの開発も進んでおり、引き続きトップの座を守りぬく勝算は大きそうです。
低PERで高配当。世界一の力はやはり大きい。
日本株は総じて比較的割安に見える株が多いのは注意しなければなりませんが、この業績で低PERであればポートフォリオに組み込むのは悪いことではないと思います。
ほぼ適正と言える価格で変動し、配当性向も40%を前後、増配こそ叶いませんでしたが安定的な配当を実現するという同社の配当方針を含めても、ブリヂストンは長期保有に適した株だと思います。
米中貿易摩擦の影響が緩和したと見える現在では、需要の厳しさもある程度和らぐ可能性もあり、下支え要因となりそうです。
シェアNo.1の実績が揺るがない限り、ブリヂストンから安定した配当金を貰えると考え新規購入としました。
ご参考になりましたら幸いです。
今後もポートフォリオに組み入れた銘柄たちをゆっくり分析して勉強していきたいと思います。
米国高配当株はETFを中心に買い足しています。
SPYDの分析記事はこちらです。