勉強でも仕事でも、「あとちょっと」のところが非常に難しいということを書きました。
何をするにしても、大体の人は80%くらいのところまでは皆同じように進むことができます。
「ある程度のことができる」という状態ですね。
そこから、さらに一定の成果を上げるためには、残りの20%を辛抱して乗り切らないといけません。
残りの20%はどうしても伸びも悪くなってしまいます。そこが最も諦めたくなる気持ちが湧き出てくるタイミングです。
頑張って乗り切ったとして、さらに一歩進むために必要なことを考えてみましょう。
やれることは全部やったか? と自分に問いかける
試験を例にとって言うのであれば、「試験範囲は全部勉強したか?」と考えてみるのです。
試験に限らず、勉強をするにしても、「今の自分はこの勉強している領域をマスターしているか?」と考えてみる。
ちょっとでも自信がないのであれば、まだ自分がカバーしきっていない場所が必ずどこかに潜んでいます。
成果が出ない理由は、もしかしたら自分がカバーできているところで満足して、安住してしまっているからなのかもしれません。
妥協しそうになる気持ちをぐっとこらえて、「まだできることはないか」と探してみましょう。
仕事に関しても同じことが言えます。
もちろん、職場のなかで自分が最大のパフォーマンスを発揮できているかを考えることも重要です。
そのほかにも、現在自分がやっている仕事が本当に自分に適合しているか、適合していないとしたらそれはどういうところなのかを考えてみるとよいと思います。
自分が改善できるところは全部改善してみる。他人のせいにはせず、まず自分が改善できるところを探してみましょう。
そのうえで、どうしてもその仕事に矛盾を感じたり、ストレスを感じたりする場合は、安心して次のステップを探しに行くと良いと思います。
医師は、患者さんを治療するわけですが、そのなかで「患者さん自身のために何が一番いいのか」ということを毎日、下手をすると毎時間考えなければいけません。
その結果、「何が一番いいのか」ということを考えるときに必要なのは、観察眼そのものだったと感じています。
患者さんの状態や生活環境、データをすべてチェックする。そうすることで、改善すべきところや、「ここは無理に改善すると負担が増える」というようなところをいい塩梅にしていく。
そのためには自分が良く勉強する必要がありますし、観察する余裕を持たなくてはならなくなります。
こうして、「できることはないか」と考えているうちに、その周りのことまで自動的に気を配れるような状態になるわけです。
夢を達成するためには、死に物狂いで考えるべき
皆さんにも夢があるかと思います。やりたいことや、成し遂げたいことがあるはずです。
それを達成するためには、ただ「果報は寝て待て」ではいけません。
この言葉は、人事を尽くした人のみが許される境地なのではないかと感じています。
「人事を尽くして天命を待つ」ことが必要なのです。
尽くしきったら、あとはもう寝るしかありませんよね。その境地まで到達できるかどうかです。
私は昔からやりたいことがたくさんあるタイプでしたから、それを達成するためにはどうしたらいいかということを具体的に考えた結果、
勉強×投資×健康
という方針に落ち着きました。これらについて、仕事がどれほど忙しかろうが欠かさず毎日検討するようにしています。
毎日を適当に働いて、給与を消費して、また次月も同様の感覚で働く。
こうなるといつまでたっても資本主義社会の構造から抜け出せないということが感覚的に分かりました。
医学のことも勉強を続けつつ、多方面の勉強、それから資産運用に関して本気で考えるようになりました。
皆さんも、守るべき家族、自分の矜持や夢があることと思います。
それを、何が何でも達成するという気持ちを持つことが大事です。
その気持ちのあとに、様々なやる気がくっついてくるわけですからね。
考え行動した分だけ、思い出に残る
悩んで、この状況を打破したいと行動したときには、失敗することの方が多いです。
新しい勉強をしてもなかなか進まないし、投資を始めても損ばかりしている。
自分に才能がないと思ったり、いっそのことやめてしまいたいと思ったりする。
ですが、一年、二年経って振り返ってみたときに、今の自分自身がこうして存在しているのは自分が過去にそういう風に悩んできたからと考えてください。
成功している人は、何も考えずに毎日を送っているわけでは決してありません。
簡単そうに様々なことをやってのけているように見えますが、裏にはやはり血を吐くような努力をされている。
どんな書籍を読んでも、どんなブログを読んでも、結局は恐ろしいまでの努力と行動、思考の積み重ねをしているだけです。
天職に出会うこと、投資で成功すること……これらは一回で成し遂げられることではないかもしれません。
ですが、一つ一つのヒントを積み重ね、自分なりのやり方を確立していったときに、おそらくは「成功者」と呼ばれている人たちと同じ場所に立つことができるはずです。
答えのないと言われる人生に一つだけ答えを求めるとするなら、徹底的な努力がそれだと思います。
・正しい方向
・正しい量
この2つの要素が組み合わさった努力の矢印はきっと自分の人生の成功を導いてくれるはずです。