期待を上手に利用する
皆さんには学業をされている人、お仕事をされている人、色々な方がいらっしゃると思います。
そんな中で、一つ避けて通れないのが「期待」です。
要するに、他人から「あなたはこれくらいのレベルだから」という評価に相当するものですね。
例えば、それなりに名の通った学校に通い、それなりの成績をとってきた人。
どこかで「あなたは凄い」とか「有名になるね」など言われたことがあるかもしれません。
他にも、特技を持っていて「これができるなんてすごい」とか「こんど、この特技を披露してみないか」など期待をかけられて色々な話を持ちかけられたり。
他人から期待をかけられたときに返す反応は大きく分けて2つあり「期待に応えよう」とする心と、「そんなこと言われてもなあ」という心です。
もちろん、「期待に応えよう」という人が不安になることはないと思いますから、後者の「そんなこと言われてもなあ」と思う方に向けて、ちょっとした考え方をご紹介します。
もしも自分がその期待に応えられないなあと感じているのであれば、取るべき選択肢はこれもまた2つです。
(1) 期待に応えられるレベルまで能力を鍛える
(2) 潔く「無理です」と撤退する
どちらが正解でどちらが不正解ということはありません。
有名大学を卒業して、会社で期待をかけられて不安な状態になっている人でも、特技を買われて大役を任されそうになっている人でも、取るべき行動はこの2つ。
大事なことは、期待をかけられた自分の本音です。
「そういってもらえるのは嬉しいな」と感じているのであれば(1)を、「もう、これ以上はつらいな」と感じているのであれば(2)を選択するまでの話です。
話を難しく考えないでください。そもそも、期待という概念自体が「あいまい」なものです。あくまでも、自分以外の人々が勝手に作り出したイメージなのです。ですから、自分にかけられている期待は本当はぼんやりしたもので、応えようが応えまいが自分の好きにすればよいということです。
さらに進むと、自分が期待を寄せられているなら、多くの人々が自分のことをそのようにとらえているという客観的な情報をもとに、自分の適切なポジションを見定めることができることもあります。
期待を逆手にとって「自分はこういう風に見られているんだな」と自分のことを客観視してみる。それに自分が応えられるのであれば、応えればいい。応えられそうになければ、あっさり捨ててしまえばいいのです。
期待に応えようとして「できるかな、できないかな」なんて考えている時間があるのであれば、周囲から見られている自分のイメージを分析して、それに応えられるか応えられないかを冷静に判断する努力をしてみてください。
冷静に判断してしまえば、「期待にそえるか、そえないか」というあいまいな悩みに費やす時間が少なくなります。そうして、次の「できること」を探していけばいいのです。
一日悩もうが、一年悩もうが、出す結果は「するか」「しないか」の二者択一です。
その判断を正確に、早くすることで、掴みとれるチャンスも多くなってきますよ。