仕事・仕事術 雑筆

【細やかな気遣いのコツ】付箋を使って感謝の気持ちを添えてみましょう

付箋はメモ機能だけではない

医師という仕事は、ときに他の医師の担当している患者さんを病院内で拝見することがあります。担当の先生がお休みのときに、主治医が不在になったり、あるいは夜間になってしまったときなどですね。たいてい、主治医の先生がお休みを取っているときは、必ず代診と言って、主治医の先生の代わりをしてくれる先生がつくようになっています。また、夜間にトラブルが発生したときのために、当直というシステムで色々な先生方が交代で夜の番をすることもあります。

私も病院で勤務をしている関係上、そのような場面に遭遇することがあります。たまたま夜の勤務の当番で、他の先生の患者さんの容態が悪化したときに診察をする機会がありました。

そのときは応急処置などをして事なきを得て、無事に翌朝の主治医の先生の診察を受けることができたようです。

そんな、医師の日常の、当たり前の光景が広がっていたに過ぎなかったのですが、ある日、私の机にその先生からのものと思われるお菓子と、そのお菓子の上に貼り付けられた付箋を見つけました。

私は他の記事でもお話ししておりますが、朝早くに勤務をするのを好むタイプですので、かなり朝早くに出勤します。ですが、その先生はそんな私よりも早く来て、お土産を置いていってくれたのです。

荷物が必要最小限に置かれた机ですから、お土産が置いてあることにすぐに気づきました。そして、その上に貼ってある付箋にもすぐに目が行きました。

その付箋には、こんなことが書いてありました。

「当直のときは、患者さんがお世話になりました」

皆さんも想像されてみてください。自分が人に対してした、ごく当たり前のことが、こういう形で返ってきたら、とても嬉しいとは思いませんか?

何かの拍子に他人の仕事をお手伝いしたことがあった。見返りを求めるわけでもなく、ただ「当たり前」のこととしてやっていたり、ついお世話を焼いてしまったり。誰しもがそういう体験をお持ちのことと思います。

そういう体験は、自分自身は特段の印象がありませんから、あっという間に記憶からは消されてしまうものです。

しかし、こういう付箋にメッセージがあったらどうでしょう。

一気に、そのときの自分のしたことと、付箋を書いてくれた人の思いが伝わってきませんか。

なにも、一筆したためて封をして机の上に置く必要はないのです。どこかにおいてあったメモ書きでも構わない。そこに、ほんの数秒でも数十秒でもいいから、感謝の気持ちを一文書いておく。たった数秒、数十秒でできることですが、それを見た人の幸せな気持ちは数秒や数十秒で消え去るものではありません

その先生は、とても忙しい先生でした。ですが、その忙しさにかまけることなく、ほとんど話したこともないような私にも、しっかりとお気持ちを残されたのです。

皆さんもぜひ、他人から何かをしてもらって助かったことがあれば、ほんの一分で構いませんから、メッセージを書いてみましょう。

そういう僅かな時間を手助けしてくれるのが「付箋」の役割の一つです。

付箋はもともと接着剤を開発する過程で、弱い粘着力を持った物質が発見されたことから「つけはがしがしやすい」という特長を持って生まれた不思議な文房具です。

ですが今では、辞書の気になる部分に目印として貼り付けたりとか、重要な会議の日程を忘れないように机の端に貼っておくとか、意外と「目立つ」というキャラクターとしての地位を獲得するようになりました。

付箋は小さな「手紙」

私がこの作用にもう一つ付け加えたいのが、サッと手紙としての働きです。

便箋に書くには少し気恥しいし、そんなたくさん書ける気もしない。

ですが付箋であれば、普段自分がメモ書きに使っているくらいの文章量で事足りるのです。

「いつもありがとうございます」

でも構わないし、

「この前はお世話になりました。これからもよろしくお願いします」

こんな定型文でも構いません。メールで送られるのよりも、十倍、いや百倍も気持ちがこもっています。

なぜなら、その付箋を選び、その付箋に自分の思いが写された瞬間が確かにあったからです。そして、その人の机まで行って、気恥ずかしながらペタッと貼る。こんなにシンプルでおくゆかしい行為は他にはないのではないでしょうか。

メールで、顔を見ず感謝の気持ちを伝えることは誰にでもできます。いやに慇懃で、「平素より大変お世話になっております」などと書くのは誰にだってできることです。しかし、付箋に一文を書く習慣というのは、きっかけがなければなかなか難しい。

こういう、情報が爆発的に飛び交うようになった現代だからこそ、付箋に記した一文はその人の性格を良い意味で際立たせてくれるツールにもなるでしょう。

最近では、付箋のなかにもそういう性質を持ったお手紙のような付箋も出てきているようです。

自分の気持ちを、手軽に付箋にのせてみましょう

「ありがとう」のほかにも、「おつかれさま」「がんばって」「ごめんね」など、素朴で、しかし強いメッセージ性を秘めている言葉がたくさんあります。

もちろん、印刷してあるものをそのまま使うのも手ではありますが、できればあなたの一筆があれば、より気持ちが込められることでしょう。

あなたがされて嬉しいように、他人にもすれば幸せな気持ちにすることができます。付箋を張り付けられて「ゴミが増えた」などという輩はいません。

ぜひ、日ごろ忙しくて伝えられない感謝の気持ちを、ちょっと面白い形で伝えてみてはいかがでしょうか。

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Zen

4,000万円の負債を背負い、日々労働に明け暮れる薄給内科医です。 私を迷うことなく選んでくれた妻と一緒に、経済的自由を目指します。 とりあえず身体を壊さないように30代で5,000万円の金融資産を作ります! 経済的自由を得るまでの道のりを記録していきます。 最後に全員を幸せにして笑って生活するのが夢です。 応援よろしくお願いします(´ー`)

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