これからの時代はどう変化するのか
当ブログをご覧になっている方は、20~30代や、あるいは今でも現役でバリバリと本業・副業などをやっていらっしゃる方など精力的に行動されている方が多いのではないでしょうか。
私も仕事をするなかで、毎日悩んでいますが、日々怖ろしいスピードで進んでいく時代の変化に、どういう風に対応したらいいのか迷いますよね。
医療界は、実は医学的知識のアップデートは激しいですが、その他の領域ではかなり進歩が遅れている印象があり、勤務医一本で生活していくには「視野が狭くなる」というリスクを背負うことになると考え、様々な抜け道を模索しているところです。
皆さんも、本業からどうにかして自由な生活を得たい、自分の好きなことをしたいと考え行動されていることと思います。
ですが闇雲に仕事をしたり転職をし続けたりするというのも良くはありません。
これからの時代に求められていることを把握して、そのトレンドに乗っかって行動する必要があります。
ここでは、医師としての資格を持ちながらも決して安泰ではないという私自身の経験を踏まえて、これからの時代を生き抜くために職能(スキル)が大事、ということを考えてみようと思います。
職能(スキル)とは何か
職能は、あまり聞きなれない言葉ですよね。
意味を調べてみましょう。
職能(しょくのう)
(1) 職務を遂行する能力
(2) 社会や組織の中でその職業が受け持つ一定の役割
(3) 物事がその機構の中で果たす役割
もともとは「職務遂行能力」の略語でした。
そこからある職務や構造が持っている役割を指すようになりました。
要するに、職業においてそれぞれの持つ役割ということですね。
スキル、というと「技術・技能」という意味が前に立ってしまいますが、どちらかというと、トータルで職務をやり遂げられる「能力」の方が大事ですね。
完全に同じ意味ではありませんが、これからの時代は単一の技術というよりかは、トータルで職務を遂行できる能力が必要になるのではないかと感じています。
職能について考えるきっかけとなった一冊
書店に出向くとまだ平積みで置いてあるところも多いですが、森岡 毅さんの著書で以下のようなものがあります。
私はこれを読んで、明確に持つべきものが決まったように思います。
折に触れて読み返しています。
これからの時代において求められる職能は、
・少なくとも単一の技術であってはいけない
・その一方で応用が利く基礎を持っている必要がある
この2条件を満たす必要があると考えています。
少なくとも単一の技術であってはいけない
例えば、私の職業が医師なので医師としての職能を考えてみます。
一般的な医師としての職業は、病院で患者さんを救うことです。
そのほかにも研究や学会発表などはありますが、根本的には病院勤務というのが基本的な考え方です。
しかし、これから先は医師として診断し、検査を選び、薬を使うことだけでは生きていけなくなる可能性が高まってきます。
最近になって、医師×〇〇という考え方が増えてきましたね。
医師でなくても、サラリーマン×〇〇という図式で皆さんどんどん差別化を図ろうとしています。
この流れが、単一の技術だけではこれからの時代を渡っていけないということを感じさせます。
応用が効く基礎を持っておく必要がある
では、だからといってたくさんの資格ホルダーが社会的に有利かというとそういうことではありません。
学歴だったり、勤務している会社であったり、そういうステータスもこれからはどんどん関係性が薄くなってきます。
ですから、そういう社会的地位に甘んじていると、いつの間にか水面下で努力している人々にあっという間に追い抜かされていきます。
具体的にどうすればいいのか。それはもう、以下の態度を身につけることに他なりません。
・新しいことを「すごい!」と感動できる力
・思い立ったことをすぐに始めることのできる行動力
・「自分はこれが得意だ」ということを客観的に見る力
・その得意分野を他者に対して発信できる力
これらは今までの封建的な時代とは一線を画す態度になりますが、成功している人々はこれらを着実にやってのけています。
逆に、保守的な態度を取り続け、井の中の蛙になっているといつの間にか淘汰されてしまう可能性もあります。
職能を磨くということは、将来の自分に対しての投資にもなります。
では、職能はどのようにして見つけていけばいいのでしょうか?
これからの時代は、得意なこと×創造力
私が副業界に足を踏み入れてから感づいたことがあります。
それは全員が得意なことと創造力を組み合わせて仕事をしているということです。
本業のほかにも副業をする力があるわけですから、本業のほかにも得意なことがあるわけですね。
そして、創造力を働かせて自分の持っている武器を組み合わせてブログやYoutubeなどで情報を発信していっているのです。
私は「読む・書く・計算する」ことが嫌いではなかった一方で、保守的な考え方をしていました。
ところが、これからの時代はそれでは生きていけません。
そういうわけで、私が「毎日やっていても大変だと思わない・苦痛に感じない」これらの基本的技術を使いながら、投資や副業に乗り出しました。
すると、自分の好きなこと・得意なことですから、時間がかかっても成果が出なくてもまったく気になりません。
むしろ、よく勉強しようという気にさえなれます。
実際に副業を始めてから気づいた感情の変化については以下の記事でも書いています。
【副業の楽しさ】義務感に囚われない自由 時給意識がなくなる
これからの時代は、得意なことに加えて、自分ならどういうものが創造できるかということを考える必要がありそうです。
毎日、会社で求められるスキルだけ発揮して給料を貰って人生を終えるのは面白くありませんよね。
自分自身が外に向けて発信することのできる職能を身につけることが重要です。
もしも転職を考えていたり、自分にとってのスキルとは何なのかを考えていらっしゃる人がいるなら、
・自分の好きなことは何か
・その好きなことで自分が楽しみつつ他者に喜んでもらう方法はないか
こういうシンプルな視点で職能を見つけてみるとよいと思います。
自分だけの「職能」を見つけることができると、本当に幸せです。