東証1部上場企業の平均ボーナス額は約100万円と言われています。
私は勤務医=労働者として病院勤務をしている身ですが、労働時間は恐らく東証1部上場企業のサラリーマンと変わらないはずが、ボーナスはなんとその3分の1にも満たない額でした(笑)
サラリーマンと医師が大きく異なるなと思う点はいくつかありますが、中でも転勤が比較的多いというのがネックですね。
同じ会社のなかで移動するということではなく、病院が異なる=毎回転職するのと同じ状態です。
給与体系もまったく異なり昇給も能力によって異なるわけではありません。
そう考えると、医師は非常に「稼ぎにくい職業」ということができます(開業すれば別です)。
そんな薄給な医師のはしくれが、ようやくの思いで得たボーナスをどう使うのか。
ボーナスが少ないと悲しむ方には、ぜひお読みいただきたいと思います。
ボーナスが少ないことが問題ではない
まずはじめに、ボーナスは額の大小で決まってくるものではないと考えるべきです。
大事なことは、得た収入から、どれだけ次の「資産」を作り上げることができるかということです。
企業の能力を見るときに、自由資金比率(フリーキャッシュフロー÷当期純利益)を見ることがあります。
一般的には70%を超えると、得た利益が自由に使えるお金として残りやすい状態となり、経営体質が良好であることを示唆します。
企業だけでなく、個人でもこの自由資金比率が高いことが資産運用の回転率を上げていく重要事項と考えます。
要するに、毎月得た労働収入や配当収入などのキャッシュフローを、どれくらい自由に使えるのか。
100万円を獲得したとしても70万円使ってしまう人と、30万円しかないが20万円を自由に使える人とでは自由資金比率がまったく異なります。
一番いいのは、収入も多く、工夫して自由資金比率を高めることですが、なかなかそうはいきません。
まずは、自由資金比率を限られた額の中で最大限高める努力をしたいところです。
そのためには、支出を見直すことが第一歩になりますね。
ボーナスが入る→消費する をやめる
ボーナス、賞与という言葉は、普段の仕事で得られる労働収入以外の「特別な何か」と認識されていることが多いです。
通常の給料日とは別に、ひと月に2回多額のお金が振り込まれるわけですから、ついつい使いたくなりますよね。
ボーナスくらいぱーっと使いたいという発想は、資産形成のスピードを下げてしまいます。
ボーナスが手に入ったからと言って、前から欲しかったものを買うのは早計です。
でも、欲しいものを我慢し続けるのもモチベーションが下がって良くありません。
従って、中長期的に資産を増やして、投資で得た利益でほしいものを買う将来を考えます。
私の取る行動は、ボーナスを全額投資に向けるということになります。
消費財にお金を使えば、それで終了です。
しかし、高配当株投資に向けた場合、数か月、数年経つとその原資からさらにボーナスに近い形でお金が生まれます。
ボーナスも、普段の給料と同じく、生産性の高い投資へ向けていきましょう。
欲しい気持ちをどう抑えたらいいのか
ボーナスを手に入れると、どうしても物欲が出てきます。
それに悩まされる方も多いとは思いますし、昔は私もそうでした。
趣味が多ければ多いほど、ボーナスで買いたいものは増大します。
その考え方が変わった瞬間が、投資という考え方の出会いです。
消費に対する欲望が大きくなってきたときには、私の投資に対する考え方を変えてくれた良著を読むようにしています。
ボーナスは経済的自由達成のブースター
医師であろうが何であろうが、一勤務者なわけです。
特に医師はお金の使い方が上手でない人が極めて多く、感化されやすい環境なので、気を引き締めていきたいと思いました。
もしもボーナスが多くて喜んでいる人がいれば、しっかりと自由資金比率を高められるように、今一度「ムダ」がないか見極めましょう。
私のように(笑)ボーナスが少なくても嘆く必要はありません。しっかりと資産形成について向き合ういい機会と考えて投資していきましょう。
約30万円分を高配当株投資に充てていこうと思います。REITが日銀の買い支えで下がり渋っているので、少し買い増していこうかなと考えています。
何かのご参考になりましたら幸いです。