皆さんは、節約についてどのように考えていらっしゃるでしょうか。
「資産形成を早くするために、欲しいものを我慢している」
「多少生活に不便を感じているが、安いので使い続けている」
こういう方も多いと思います。
しかし、お金は残念なことに「正しく使わなければ意味がない」性質を持ったものです。
1億円貯金していても、その使い方がわかっていなければ(そこまでくれば分からないということはないと思いますが(笑))、その試算は1億円としての意味をなさなくなってしまいます。
ここでは、「どういう風にお金を使ったらいいのか」というところを中心に、完全に個人的目線で説明します。
お金は使って初めて意味がある
大前提として、お金はただ貯めて持っておくだけではいけないということを改めて認識しましょう。
人間は必ずどこかでこの世界からいなくなります。
この事実を厳然と受け止めていかなければなりません。
そのうえで、資産運用をしていく必要がある。
結局は、自分や自分の周りの人たちが幸せになる・自由になるためのツールなわけです。
貯めておくだけでは、いつまで経っても自由になることはできません。
使い方が分かって初めてお金の威力を感じることができます。
資産運用を考えている方たちは、まずお金の使い方をイメージできるようになるとよいと思います。
例えば、
・彼女と高級なホテルに泊まって美味しいディナーを食べたい
でもいいでしょうし、
・久しぶりに両親を旅行に連れて行ってのんびりさせてあげたい
そういう親孝行の気持ちでもいいでしょう。
・自分のために、一生モノの時計を買いたい
一見して節約思考と反することを考えるのも、大事なことです。
重要なのは、「これから増えていくであろうお金をどういう風に使っていくか」という思考をどこまで具体的に持つことができているか? ということです。
使い方が分からないお金はただの紙切れです。数字です。
それを分かったうえで、手段としてのお金を増やしていくためにはどういう風にしたらいいかを考えていきましょう。
では、その「使い方」って何なんでしょうか?
普段から私が意識して考えているお金の「使いどころ」についてご紹介します。
他者のために使う
これが最も重要なことだと思います。
人間は自分一人のためだけにお金を使うことはできません。
自分のためでもありながら、最終的には誰かに影響を及ぼすようなお金の使い方をしなければなりません。
一番身近な例を挙げれば、彼女・彼氏や妻・夫、親や子供、友人・同僚、先輩・後輩などでしょう。
私は、自分一人でごはんを食べるときはどれほど安かろうが質が悪かろうがあまり気にしません(筋トレをし始めてから最近は気にするようになりましたが(笑)、それでも外食ばかりすることはありません)。
月々の(自分だけの)食費は、本当に数万円程度です。
ですが、
・たまにお互いが休みのときに妻と行くディナー
・友人と遊んだり飲みに行ったりするとき
・お世話になった方々へのお礼の品物
など、自分が気持ちを向けたい相手に対しては惜しみなく使います。
これが自由にできないことが非常にストレスだからです。
資産運用の概念が自分の頭になかった時代も、これだけは信念でした。
ですから、なかなか貯金はたまらなかったのですが、投資という考え方に出会って、正しく節約をし、正しく運用をすることによって、他者に使えるお金をどんどん増やすことができました。
自分にとって大事な人のためにお金を使うこと。これが重要です。
自己投資のために使う
もう一つは、自分のスキルを高めるためにお金を投じることです。
自己投資は、最終的にまわりまわって自分の資産を増やしてくれることになります。
スキルを高めることによってチャンスも増えますし、周囲からの評価も変わってきます。
具体的には、以下の3つ。
・本に対してお金に糸目をつけない
・普段使う品物を高品質なものにする
・自身の容姿の向上を目指す
こういうことに対してお金を出すことを嫌がってはいけないと思っています。
本に対してお金に糸目をつけない
読書は永遠になくならない勉強の本質です。これは異論はあまりないでしょう。
端的に言うと、他者の思考をそのままトレースすることができるわけです。
セミナーや講演会に出席するのも一案ですが、低コストで自分の好きな時間に思考を追うことができるのが、読書です。
成功する人で、読書に対してお金を出し惜しみしている人を見たことないですよね。
普段使う品物を高品質なものにする
高品質な品物を揃えることに関しては、節約家からしてみるとNGであることが多いですが、私はきっちり節約したうえで、必要なものであれば高品質なものを揃えることをお勧めします。
自分の身が引き締まりますし、モノの良し悪しが分かるようになります。
人間はコミュニケーションの動物なので、持っている品物でどうしても人のことを見てしまうのです。
関係性が深くなってから、「あいつは高いものを持っているがしょうもないやつだ」とか「素朴なものしか持っていないけど、とても好感が持てる」とか、そういう複雑な思考をするようになるわけです。
ですから、第一印象という点では、見た目の「品質」というのは非常に大事な要素となります。
自身の容姿の向上を目指す
自分自身を清潔に保ち、見た目を整えておくことも、とても大事です。
徹底的にコストカットをする姿勢も重要ですが、自分が置かれている環境を客観的にきちんと認識したうえで調整するようにするとよいでしょう。
少なくとも私は、不潔な・雑な恰好で患者さんの前に出ることはできません。
患者さんはかなり第一印象でその先生のことを見るからです。
あくまでも職業上のお話ではありますが、他の業界でも容姿を整えることにお金を投じて損をすることは決してないでしょう。
何でも高いものを買えばいいというわけではありません。
自分の体格・性格に合った質の高いものを、少しだけ持っておくのが良いでしょう。
健康のために使う
これも忘れてはならない大事な要素です。
健康でいない限りはお金も価値が目減りしてしまいます。
私が実際に投資しているところは、
・筋トレ
・サプリメント
・睡眠
このあたりです。
3つともコスパよく、しかも長期的に良い影響を及ぼしてくれています。
筋トレは最近始めましたが、日に日に効果を感じています。
睡眠は、学生のときからずっと質の高い睡眠をとるために、グッズも買いましたし、論文も読み漁りました(笑)
ブログにするにはかなり文章量が多くなってしまいましたが、書店に置いてある胡散臭い睡眠法に比べたら参考になる記事と思いますので、ご覧になってみてください。
【健康の基盤を極める】睡眠医学を使った本気の睡眠方法
自由のために使う
ラストは、いつも私の考える「お金は自由の手段」です。
経済的自由は、環境の自由や精神の自由をもたらします。
経済的自由を成し遂げた方々の話はいつも天衣無縫であり、毎日を自分の力で生きることができているということを感じます。
お金を稼ぐことは、一時的に自由を奪われる労働をしなければなりません。
しかし、それが最終的には自由に繋がっていくと考えたら頑張れます。
そのために、節約をし、そのために資産運用をしているといっても過言ではありません。
お金の使い方は、
自分と自分の周りの人たちの自由のため
に存在していると考えてもいいでしょう。
一つでも皆さんのこれからの投資・節約の方針の参考になれば幸いです。