資産運用には様々な投資手法があり、高配当株投資は再現性も高く忙しい人にはうってつけの比較的低リスク運用方法です。
私も高配当株投資を実践し、少しずつ配当金を積み上げていく戦術を取っています。
高配当株投資を目指す投資家の方々は、基本的にインカムゲイン重視で投資をしてますよね。
インカムゲインは安定した配当収入を積み上げていくことを目的にします。
その一方でキャピタルゲインはグロース株やバリュー株などを中心に投資し、短~中期的な目線で値上がり益を得ることを目的にすることが多いです。
そんななかで、インカムゲイン投資家として少しずつ資産を増やしつつある自分自身がキャピタルゲインを意識してしまう瞬間をまとめてみました。
インカムゲインを目指すときには、長期的な視点が重要ですが、それは同時に精神力を要求されるものでもあります。
直近の相場のように好調で推移している場合は、以下のような点が目立ってきます。
配当利回りが高い状態で購入できた場合は、市場が右肩上がりのときに含み益が乗る
投資機会がない場合+市場が好調のときに「売却」が頭をよぎる
増配に関する不確定要素 VS 利確できる安心感
保有資産がたいてい「+」で表示されている現在、私の精神的反省も含めてまとめてみます。
配当利回りが高い状態で購入できた場合は、市場が右肩上がりのときに含み益が乗る
減配・無配が起こらない限り、株価の下落は配当利回りの上昇をもたらします。
長期的に財務基盤が安定している、もしくは成長性の見込める大型株であれば調整をはさみながら成長していきます。
この状態で、インカムゲイン投資家は「安値で拾いたい」と強く思います。
そして、調整局面やチャート上で売り→買いへの転換のシグナルなどを見つけて買い足すことを繰り返します。
こうすることにより当該株式の平均取得価額は上手に拾えた場合は低く推移しますね。
「~~円まで下がったら買う」というルールの下で投資をしているわけですから、当たり前と言えば当たり前ですよね(笑)
その株が値上がりしたときは当然含み益が乗るわけですが、インカムゲイン投資家は含み益よりも配当金を重視するのでホールドし続けることになります。
ルールを設けて「~~%以上の上昇」があれば売却するという方もいらっしゃると思いますが、ここがインカムゲインVSキャピタルゲインの悩みが生じるところです。
投資機会がない場合+市場が好調のときに「売却」が頭をよぎる
さらに、インカムゲイン投資家は値下がりしたときがチャンスですので、どんどん株価が上昇しているときには積極的に買い増すことができません。
その一方で、含み益はどんどん乗っていきますから、売却することが頭をよぎります。
これは結局キャピタルゲインを得ることなので方針として食い違うこともあります。
それほど、インカムゲインを狙うときには腰を据えてじっくりと投資しなければならないということになります。
「利益」が頭にあると、どうしてもこの感覚になるのではないでしょうか。
景気は循環するということを常に念頭に置きながら、着実に買い増すことを検討していきましょう。
投資機会がない場合は、
投資先の個別株を分散する
国内外に分散する
キャッシュポジションを厚めに持つために収入を増やす
こういう工夫をしていきます。
景気がいいときにも、このようにインカムゲイン投資家はやるべきことがたくさんあります。
増配に関する不確定要素 VS 利確できる安心感
高配当株投資といえば、連続増配銘柄が魅力的です。
数十年以上の増配を続けている花王やジョンソンエンドジョンソンなどは非常に安定感があり、配当収入を狙う場合には考慮すべき銘柄になってきています。
しかしすべての高配当株が増配をしてくれるわけではありません。
業績によっては、ある日突然減配したり、無配に転落することもあります。
ローソン(2651)は業績不振によりこれまでの姿勢を崩し減配に転じました。
身近な増配銘柄でも、100%増配してくれるという保証はどこにもありません。
高配当株投資をする際には、これをリスクに入れておく必要があります。
その一方で、値上がり益は確定してしまえば(利確してしまえば)これは確実にキャッシュとして積まれていきます。
減配・無配が発表されると株価は下落しますが、こうなると投資妙味が落ちます。
やはり、利確できる安心感というのは心のどこかでくすぶる可能性が高いです。
それでも、高配当株投資を続ける
上で挙げたような事柄は氷山の一角にすぎません。
いつになっても、キャピタルゲインVSインカムゲインだったり、ファンダメンタルズVSテクニカルなど手法の対立はつきものです。
しかし、その中でも高配当株投資は
地道に積み上げる楽しさ
企業のファンダメンタルズを分析する力と信じる力
継続的な収入UPによる精神的安定
という点では非常に魅力的な手法だと思います。
日中は激務でも、配当金は少しずつ積みあがっていきます。
それぞれの個性に合った手法を選択することが重要ですね。
私は再現性があり、じっくりと腰を据えて続けることのできる高配当株投資を継続していこうと思います。
市場から脱落しないこと。これを肝に銘じて配当金を積み上げていきます。
何かのご参考になりましたら幸いです。