「借金は悪」。
そう考えられている方も中にはいらっしゃるでしょう。
その一方で、大人になったら借金の一つくらいして一人前、とも言われます。
借金をすることは、果たしていいことなのか。
4,000万円の負債と闘う私が、唯一言えることは、
「借金とレバレッジはまったく考え方が異なる」
ということです。
結論から先に書いてしまうと、
借金:将来の苦労の先送り
レバレッジ:将来の利益の先取り
です。
お金を借りるという行動一つとっても、目的が異なれば単語も違います。
借金はすべきでありません。レバレッジは場合によってはかけるべきです。
本日言いたいことはこれです。
借金とレバレッジ、何がどう違うのでしょうか。
多額の借金と戦い、それでも個人投資家として投資をする私個人の考えを記事にしました。
借金とレバレッジの同じところ
これは言うまでもなく「お金を借りる」ということです。
例えば、マイホームを購入したいとき。
これはキャッシュですぐに出せる方は少ないでしょう。
少なからずローンを組む(=借金をする)ということになります。
これは一つの借金ですね。
その一方で、「日々の生活に困窮している」「起業したは良いが赤字が続いてお金を借りないともたない」。
こういう場面でお金を借りることもあります。
これも一つの借金です。
お金を借りる行為=借金と思われがちです。
それは一部合っていて、一部間違っています。
一つ目の例=マイホームを購入したいときなどは、「レバレッジ」と考えます。
もう一つの例=お金を借りないと持たない場合は、純粋な「借金」です。
借金とレバレッジの違うところ
借金=将来の苦労の先送り
お金を借りるという意味の借金のほかに、借金は「将来の苦労の先送り」という感覚があります。
将来自分が稼げるであろう額を前借りしている状態です。
最終的には返さなければなりませんし、金利が付きます。
この金利の分だけ苦労が増えます。
そして借金の最大の問題点は「将来を作らない」ということです。
お金を借りて、消費して、仕事をして、返さなければならない。
このループは、私たちになんの生産性ももたらしません。
「借金は計画的に」と言いますね。この意味での借金は計画性も何もありません。
現在私が抱えている多額の負債は、私や私の周りに何も幸せをもたらしません。
唯一、プラスに考えるとするなら、「お金に対する考え方」を180度変えてくれたことでしょうか。
しかしそれ以外は、「ただ返すだけ」の悲しい作業です。
稼いでも稼いでも、返済に消えていく。
将来の苦労の先送りとしての借金は、絶対にしないことをおすすめします。
レバレッジ=将来の利益の先取り
レバレッジとは、定義上は「他人の資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること」で、広義の借金になります。
ですが、ただの借金とは明確に異なるところがあります。
それが、「利益を生み出すこと」に焦点を当てているということです。
お金を借りて、何倍にも何十倍にも元手を増やして、それで利益が出る行動をする。
そうすると、増やす前の資本に比べて利益はその分何倍にも何十倍にもなります。
そこから出た利益を返済しても、なお自分の手元には大きな利益が残る。
これがレバレッジの仕組みです。
レバレッジの好例はやはり信用取引や不動産投資でしょう。
信用取引は自己資本は少量でも、レバレッジをかけることにより運用資金を何倍にも何十倍にもします。
FXが小さな値動き(~~銭など)でも大きな利益や損失が生じるのはこのレバレッジによるものです。
不動産投資に関しても、はじめは借金をしますが、入居者が増えて、家賃収入が増えれば、借金を返済してもなおインカムゲインがあります。
このように、「将来の利益」を大きくするための借金がレバレッジという考え方です。
レバレッジをかけることで利益を生み出すことができれば、それは「いい借金」となります。
借金を抱えた私が取る行動
まとめです。
借金とレバレッジは、お金を借りることこそ同じですが、中身は180度違います。
レバレッジをかけることは「いい借金」です。
ただ、投資元本が0に近い or 負債を抱えている状態からスタートしているならば、どちらも慎重に考えなければいけません。
利益をすぐに生み出したいという気持ちは、レバレッジへの魅力をいっそう引き立たせます。
特に投資元本が少ない状態では、その気持ちは強くなります。
100万円しかない元手で投資を始めた人は、「はやく1,000万円にしたい」と思うでしょう。
その気持ちに足をすくわれないようにしたいところです。
多くの人は、投資元本が少ない状態でスタートします。
それを増やす最も確実な方法は、日々の収入と支出の最適化です。
どんなに苦しくても、確実に増やしていくことが大事です。
何かのご参考になりましたら幸いです。