数学は学問の基礎です。資産形成だけでなく、仕事をするにしても論理的な考え方の基礎に必ず数学があります。
いまさら数学って言われても……という感じですよね。
学校では必ず付きまとい勉強「せざるをえない」科目として認識されていることも多いでしょう。
ただ、年齢が進むにつれて割と「必要な」科目になってきます。
入学試験では当然のように出題され、入社試験、はたまた仕事のなかでも割り込んできます。
ただ英語のように総力を挙げて勉強する科ではないんじゃないかという雰囲気がありますよね。
数学が得意な人は数学オリンピックや数学検定、数理塾までいって難しい問題や美しい問題を追求して「頭いいんだね」で終わってしまいます。
逆に、嫌いな人は解法を覚えるなどその場しのぎの対応で、あとあと何も残っていない……。そんな科目です。
今回は、そんな微妙なイメージのある数学が、ちょっとでもできると得られるメリットをまとめてみました。
読書にしても、資産形成にしても、効率の良い仕事をするにしても、数学は絶対に必要になります。
そもそも数学は問題を解くものじゃない
数学は論理的思考のトレーニングです。大人になってそれ以上は必要ありません。
学校での数学があまりにも問題の解法を重視しすぎた結果、好き嫌いの分かれる科目になってしまいました。
大事なのは、解き方よりも「ルールを知って、そのなかで正しい答えを見つけ出す」ことです。
数学の問題を解くのは、以下のメリットがあるからです。
問題文を読んで、「何をさせたいのか」を読解できる能力がつく
正しい答えを出すために必要な方法を複数持つ勉強ができる
答えを「論理的に」書くことで、文章能力や読解力が向上する
これが勉強、仕事、コミュニケーションにまで重大な影響を及ぼしてきます。
数学の勉強は、「論理力」のトレーニング
大事なのは、難易度の高い問題をどれだけ解いたかということではありません。
一つ一つの問題にある「作成者のメッセージ」を読み解くことです。
どの科目に関してもそうですが、問題にあたるときは必ず作成者と頭脳(思考)のレベルを合わせなければなりません。
どんなに難解な問題や、どんなにシンプルで手のつけようのない一行問題でも、道があります。
作成者が用意した道を手探りで歩んでいくのがものすごくいい頭のトレーニングになるんですね。
難易度の低いと言われる問題は、煉瓦を一段積み上げるだけです。
難易度が高いと言われる問題は、煉瓦を多く積み上げ、漆喰で塗り固め、「家」を作るだけです。
論理的な積み重ねをいかに矛盾なく進めていくかということに尽きます。
作成者の作ってほしい家を我々が作れるか。簡単にいうとそういうことですね。
数学ができる人はコミュニケーションが上手な理由
もしも、数学ができる人が「理屈っぽい」と思うのならそれはたぶん間違いです。
逆に、話していて楽しかったり、聞き上手な人は意外と数学ができたりします。
先述の通り、「相手のニーズ」がわかるトレーニングをしているからです。
論理的な思考ができなければ、話はあっちこっち行ってしまいますよね。
数学は、問題の解法や有名問題の知識などではなく、「相手の求める内容を正しく理解し、それを正しい言葉で論理的に組み立てていく」作業です。
コミュニケーション能力を高める手段として、論理力をつけることは結構大事です。
数学ができると投資のルールを覚えるのも楽
数学はたくさんの方法から解答に適した方法を使って答えを探していく学問です。
資産運用するときも、たくさん覚えなければならないことはありますが、数学ができたならルールを覚えるのは難しくありません。
全部、論理の積み重ねだからです。
微分・積分の知識などがあれば色々な物事を深く考えることができるかもしれませんが、とりあえず「数学が好き」というだけでも大きなアドバンテージです。
業績の指標や会計の項目も、割合や足し算、引き算が多用されていますしね(笑)
論理的な思考で、資産運用も細かいところまで探求していきたいですね。
逆に、数学が好きな人は投資が向いているかもしれません。
何かの参考になりましたら幸いです。