行動の意味を考える
日々のお仕事、勉強など、いつも大変お疲れさまです。
毎日同じことをしていると、自分がしていることが分からなくなってくる瞬間がありますよね。
「毎日、何のために勉強しているんだろう」とか「毎日同じような仕事で何が楽しいんだろう」とか。
そういう悩みを持てるということは、次に進むステップに差し掛かっているということです。
そして、何をしているのかがわかるようになると、さらに今していることに集中することができます。
一つだけ、今していることの本質的な意味合いを考えると、それは「豊かさへの準備」ということができるでしょう。
今していることは、明日、明後日の自分がより豊かになるための準備なのです。
もしも今が辛いのであれば、将来に花が開くように準備している。
もしも今が楽しければ、恐らく過去の自分が辛い時間を過ごしたことによって今に花が開いていると考えることができる。
不思議な話かもしれませんが、すべての結果には「準備」が伴います。
難しく言えば「因果」ですね。
あなたが今「楽しい」「つらい」という感情を抱いていることには、さかのぼれば必ず「原因」が存在するものです。
そう考えると、すべて今自分がしていることは、これから起こりうる結果への「原因」として捉えることができませんか?
仕事も勉強も、今自分がどれだけやったかが原因となって、どこかで結果として現れてくるものです。
あなたが今これだけ色々な知識を付けて悩んでいるのは、過去の自分がたくさん知識を付けていたからです。
そして、あなたが今仕事できているのは、過去の自分が努力して会社に入り、様々なことを学んできたからでしょう。
毎日、何かの原因が発生していなければ、そういう「楽しい」「つらい」という感情は生まれてこないはずです。
そして、この原因を作るための準備が、これからはとても大事になります。
春の到来はただ待っているだけではいけない
禅のお話にこんな逸話があります。
春がすぐそこまで迫ってきている冬の終わりの時期。
ある花は、春がすぐそこまで来ていることを感じていました。
そして、春に合わせて花を咲かせる準備をしていました。
別な花は、春を感じてはいたものの、「春が来てからでいいや」と思っていました。
そしてついに春が訪れます。
準備していた花は、春の到来に合わせて一気に花を咲かせることができました。
準備していなかった花も急いで咲かせに行きましたが、そのときにはもう春が終わってしまっていました。
非常に簡単な話ですね。
準備をしていなければ好機を見つけても逸してしまうということです。
準備をしないことで好機を見つける目も養うことができません。
勉強は毎日が準備のようなものです。そして知らず知らずのうちにたくさんの知識と考え方が増えて、応用の利く形になる。
仕事も準備が命です。すべての物事に関して気を配って準備をしておく。突然仕事が増えても大丈夫なように段取りを組んでおく。スキルを磨いておくことも仕事を成功させるための準備に他なりません。
投資をするにも準備は重要です。元手がなければ投資などできませんからね。資金を準備して、知識を準備して、そして初めて運用することができるのです。現在運用している方でも、市場の暴落に備えて現金比率を保持するということも立派な準備だと思います。
それらがすべて組み合わさったときに、「人生への豊かさ」の準備ができるようになります。
今が辛いのは当たり前のことです。原因を作っている段階なのですから。
それが少しずつ結果になってくるころに、花を開かせられるだけの準備をしておくのです。
年齢を重ねて「そろそろ豊かな暮らしがしたいな」と思い始めてから準備をしはじめたらどうでしょうか。
花のお話と同じように、あっという間に「春」は過ぎてしまいますね。
冬は立派な準備の期間
準備の期間は絶えず「冬」なのです。寒いし、暗い。
ですが、その期間は長くは続きません。春になる瞬間が必ず訪れます。
準備をしていることで、春の時間を大いに楽しむことができるでしょう。
しかし、冬に身動きが取れなくなり準備が遅くなったら、春はあっという間に過ぎてしまいます。
今まさにあなたが行動していることが、将来の花を咲かせるための原因となっているということを、改めて認識してみましょう。
そうすると、自ずと今日やるべきことが輝きだして見えてきませんか。