成長を実感できないのはなぜか
毎日が自分にとって成長を感じられる瞬間ばかりであれば、明日へのモチベーションも高まりますよね。
そのためにたくさん勉強もするし、情報収集もするわけです。
しかし、人間が成長を実感するためにはとあることが必要になってきます。それは、「成長している過程を見ること」にあります。
私たちは時間の流れを感じることができませんから、それを他の色々なものの「動き」で捉える性質を持っています。
成長している過程そのものが時間の流れを感じさせるものでもあり、時間を有意義に使うことができている証明にもなりますから、私たちにとって「一歩一歩前進している」ということは非常に前向きな状況だということができます。
そこまでわかって、なぜあそこまで書店に自己成長の方法を記した書籍が並んでいるのか。なぜ様々な方法で豊かになった人たちの話を聞いたり、本を買ったり講演会に出たりするのか。
それは、日々成長を実感できていないからです。
自分のやり方で成長が実感できていないと、自分の芯が揺らぎ始めますから、他者の意見に徐々に依存するようになります。
参考にするだけならいいのですが、依存するようになるとどんどん視野が狭まっていき、それが成長の機会を見失わせてしまう一つの要因になってしまいます。
私も当然、様々な本を読んで成長するための方法論について考えたことがありますが、どんなに良書であっても根幹となる行動原理はどれも同じなように思います。
それが、
成長するための種をひたすらにまき続ける
ということです。
種をまく=新しいことをはじめる
種をまくということの一つの考え方として、新しいことをはじめるという行動があります。
つまり、今までの自分のやってきたことにプラスアルファして、また新しい領域を拡大しにいくことです。
こうすることで、横方向の自分の成長が見込めるようになり、一か所だけにとどまらず、様々な場面で活躍できるスキルが身につくようになるでしょう。
同じことを同じようにやっていただけでは、そこから先の成長はやはりみこめません。
新規性を考えながら、毎日何か新しいことができないかを考えるとよいと思います。
勉強で言えば、新しい資格を取ってみたり、今の仕事や副業の内容によってしなければならない勉強をしてみたり。
投資も同じようなものです。国内株投資のみの戦略であったとしても、外国株の変動を少し探ってみる。視野を広げるということも、こちらに入ります。
新しいことをはじめることで、毎日異なる自分の姿を見ることができます。
これに慣れてくると、次から次へと新しいことへ挑戦できるようになるはずです。
種をまく=準備をする
もう一つの種まきは、常に準備をすることです。
種をまくことと準備をすることとは一見して何の関係もないように見えます。
しかし、準備をすることで次のステップへ進むことが容易になります。
種子が芽を出し、少しずつ大きくなっていってやがて花になる要領で、常に先を読みながら準備を進めることこそが種まきとなると考えます。
成長するためにはときにアクティブに行動するのではなく、じっくり考えて耐え忍ぶ時期も必要です。
毎日が種まきの連続であると考えると、翌日にはその前日にまいた種が芽を生やして、少しずつ成長するイメージが湧いてきます。
ちょっと哲学的な話になりますが、今生きているその日は、24時間が経過すれば二度と戻ってきません。
その一瞬間一瞬間をなにがしかの種をまくことで成長の土壌にしてしまいましょう。
積極的に新しいことばかりを毎日探さなくても大丈夫です。
日々、つらいことやうまくいかないこともきっとあるでしょうから、そういうことから何か一つでも学んで成長の種にしてしまうのです。
3つの柱をまんべんなく成長させる
私は、
勉強×投資×健康
を人生の枢軸に据えて、この3つをまんべんなく成長させていく方針で毎日を考えています。
勉強に関しては、仕事の内容のほかにも投資にかかわる内容だったり、自分の趣味であったり、多方面の勉強をするように心がけていますし、投資(を含めた資産形成)も確実にキャッシュフローを作り上げて幹を太くして大きな果実を得られるように色々なところへ種をまいているところです。
人生は思っている以上に短く、毎日種をまかないと成長さらにはそこからさらに進んだ「成熟」も夢物語になってしまいます。
ですが、毎日種をまきつづけることで、ちょっとしたストレスもまったく気にならなくなります。
それは成長する種を見る楽しみがあるからです。そのさきの大きな花・果実が着実に現実のものになるからです。
どんなに忙しくても、自分の健康を損なわない範囲で、着実に種をまき続ける。
気づいたときに、森のように豊かな木々が生えていると良いですね。