投資・資産形成

【シンプルポートフォリオ】勤務医の考えるストレスフリー投資法

勤務医ははっきり言って拘束時間が長い

私は勤務医として比較的大きな総合病院レベルで働いています。

多くの医師は資産運用や、趣味・医学以外の勉強に費やす時間はなさそうにみえます。

それは、他の職業と比較して、医師として考えなければならないことが多すぎるからです。朝から晩まで、最悪の場合その翌日まで、ひっきりなしに初対面の患者さんの病態にアプローチする頭が求められます。

そうなると、当たり前のことですが他のことを考えている心理的余裕は少なくなってしまいます。

先述のとおり、仕事に割かなければならない時間は非常に多く、最近では時間外勤務時間が2,000時間まで延伸する可能性についても検討されているような状態で、はっきり言って拘束時間が非常に長いのが特徴的な職務です。

まず、ここで一つのストレスが生じることになります。拘束時間が長い分、他のことを考えている余裕がなくなってしまうことです。

読者の方のなかにも、日中の拘束時間が長くて、なかなか自分のための時間が取れないという状態にある方が多いのではないでしょうか。

私はこの拘束時間が長いということを限界まで活かして、仕事を高速で終わらせると同時に副業をはじめとした他の趣味や勉強を進めているところです。このことに関しては生産性を上げるヒントとして他の記事にもまとめてありますのでご覧になってみてください。

しかし、直近ではじめた資産運用に関して言うと、バリエーションが膨大であり、個人個人の描く将来図に合わせた投資方針を決める深い思考が必要な領域だと感じています。

勤務医は基本的に薄給です。高給取りに見えるのは純粋に賃金が高いのではなく、労働時間が非常に長いからです。

そんな悪条件の中、どのように戦っていくのかということを考えたときに、資産運用は

ゆっくりと、しかし確実に増やす

という方針で行くのが私にとっては合っていると感じました。

資産運用に回せる時間と思考体力と元手があるかどうか

資産を「運用する」という考え方を身につけている人と、「貯金する」というレベルで止まってしまっている人とでは年単位で大きな差が開いてきます。

それに、資産運用も様々な方法がありますから、どれが一番良いのかという正解はありません。

ただ、私を含めて投資初心者に相当する年歴の人たちであれば、ある程度の指標は欲しいところです。

まずは、現在の自分の労働状況と家庭環境、純資産額を把握することから始めましょう。

そのうえで、

資産運用を考えられる「時間」と「思考体力」と「元本」があるか

これを考えてみましょう。

資産運用にあてる「時間」が十分にあるか

私は株式投資をメインに投資を行っていますが、株式投資について十分な時間を確保できて相場をフォローすることができる人であれば、キャピタルゲインを目指すべく勉強すべきです。ファンダメンタルズやテクニカルといった様々な考え方はありますが、それらを理解したうえで投資ができれば、株式投資の醍醐味を味わうことができます。

逆に、なかなか時間が取れないといった私のような勤務状況にある方であれば、後述する高配当株投資とつみたてNISAやiDeCoをはじめとした比較的自動的に資産運用が進む方法を採ることで一定のリターンを得ることができるでしょう。

資産運用を考える体力が十分にあるか

要するに、細かいことを考えるのが苦手でない人です。テクニカル指標を丁寧に読み解き、PERやROEなどの指標も適切に使用することができる。そのうえで、真の企業価値を推測して投資をするということができれば理想ですね。

これもじっくりと腰を据えて挑む必要があります。当然、私も自分が投資している先の情報は読むようにしていますが、プロの方々の目線とはまったく異なるということを自覚しているので、深追いはせずに、将来的な安定感のある企業の株式や投資信託を中心に運用しているというのが実際です。

資産運用に回せる元本が十分にあるか

元本が十分にある場合、具体的には1,000万円くらいからスケールメリットを感じられるようになりましたが、それくらいの額であれば安定的な配当利回りを持つETFに投資するというのも一つの選択肢です。

私は個別株投資のみだとリスクが大きいので海外分散も含めてSPYDをポートフォリオの何割かに組み込んでいます。着実に大きくしていくのであれば、少し利回りが少なくとも分散してリスクを排除したポートフォリオにしていくのが良いかなと思います。

しかし一方で、元本がまだ少ない場合は、ちょっとやそっとでは利益を出すことができません。この時期が一番つらいのですが、とにかく元本を増やすことに集中して収入の最大化を目指しましょう。

そのためには、どこかの組織に勤務しているのであれば、働くことで収益を大きくしていくのが最もシンプルな方法です。

私が労働者として考える資本家への道の第一歩は、残念ではありますが労働に始まると思っています。

最近では少額でも手軽に投資を始められるようになりましたが、それで実感できるほどの利益を上げるというのは非常に難しいというのが個人的な感想です。本気の資産運用を目指すのであれば、元本を増やすことに関しても本気で臨まなければなりません。

私も個人的には運用額としてはまだまだといったところで、実際の運用額は1,000万円に届くか届かないかといったところです。高配当株投資をしたとして配当利回り4%と仮定しても40万円/年ですから、まだまだ大きくしていく必要があります。

時間がなくても資産を増やしたいなら高配当株投資を中心に

しかし、だからといって私の場合は十分な時間と思考体力が充てられないというハンディがありますから、投資方針としては高配当株投資を中心に資産を増やしていく必要があります。

資産の増加は非常にゆっくりではありますが、確実性で言えばキャピタルゲインを狙う投資よりも遥かにストレスが少なく済みます。一時期はキャピタルゲイン狙いのスイングトレードや、FXをはじめとしたデイトレードも嗜み程度にやってみた時期はありましたが、中途半端な時間消費だと得られるリターンが少ないことが分かったので現在はこの投資方針に落ち着いています。

インカムゲイン狙いの配当金投資を実践する場合、じっと腰を落ち着けて結果を待つということが重要になってきます。

一朝一夕で莫大な富を築けるわけではありませんから、毎日の成果としては牛の歩みのような遅さを感じることもあるでしょう。

そういう場合は、10年、20年先のリターンを考えてみるというのも良いです。

当初のシミュレーションとして、月30万円の追加投資をした場合に、現在の平均取得価格に対する利回り(現状では約4.5%)が持続すると仮定して20年間配当金再投資と追加投資を重ねると約2億円に到達すると試算できます。

月30万円の追加投資を目標にするのは至難の業かもしれませんが、以下の式に則ってひたすら収入を増やし、支出を減らしていくと、思いのほか簡単に実現できます。

資産={(収入-支出)→貯蓄×運用利回り}×時間

ただ貯蓄をするだけでは老後の資金を蓄えておくことができない世の中です。

国が、我々に対して資産を作っておくよう事実上の勧告を出してきたも同然の「2,000万円問題」を踏まえると、これからは自分の身を自分で守ることが最低限の要求となるでしょう。

どれほど忙しくても、万人に等しく流れるのが時間です。

この時間を有効に活用するためには、何もしなくても自動的に資産が成長していくシステムを作っておく必要があります。

私は、実際に業務に追われる状態のなかで

国内高配当株複数+海外高配当ETF+つみたてNISA+iDeCo

による運用を中心に行っています。

国内と海外でもある程度分散が必要

2019年も相場の変動が激しい状態が続いていますが、そういうなかでも安定して投資をすることができるのが高配当株投資の強みです。

暴落しても、現状では安心して買い増しておりますが、やはり国内株式だけでは今後の日本の趨勢を踏まえても不安感は若干残ります。

現在は楽天証券、SBI証券をはじめとした海外ETF購入の手数料もかなり安くなりましたし、参入障壁はかなり低くなったと感じています。

海外への分散も重要なリスク回避に繋がると考えています。

ETFはそれそのものが分散投資を実現しているため、高い利回りは期待できませんが、反面リスクを抑えた投資をすることができます。

時間が足りないという人は、個別株投資のみではやはり経時的な観察ができませんから不要なリスクを背負うことになってしまいます。

分散投資はリスクを抑える最も効率の良い投資法ですから、なるべく一つのカゴに卵を盛らないように注意しましょう。

増配歴があり、安定した指標がある企業を選ぶ

個別株投資を加えていくのであれば、高配当株投資の大原則として増配歴があり、これからも増配しそうな見込みのある企業を優先的に投資対象として加えていきたいところです。

私のポートフォリオの中にはオリックス(8591)が含まれており、配当株投資では主力の株として位置付けているのですが、オリックスはここ10年で安定した増配歴を持つ企業です。

2020年の中間配当も増配予定ですが、配当性向はそれほど上がらず、継続的に増配が可能な印象があります。

オリックスは多方面の事業を手掛けておりそれらの事業活動で得られた利益を株主に還元するというスタンスで経営していることがわかります。

増配率はここ数年で15%前後に落ち着いているところですが、今後も確実に増配するのであればしっかりとホールドしておきたい銘柄でもあります。

オリックスはそのほかにも、営業CF(キャッシュフロー=手元のお金がどれくらい増えたかという指標で、合計額がプラスの場合は順調に稼ぐことができていると見ます)が20%前後で推移しており、安定した現金収益を獲得しているということも分かります。

もう一つ、株主の持ち分である自己資本に対してどれだけのリターンがあるかどうかを示す指標として自己資本利益率(return on equity: ROE)という指標がありますが、

当期純利益÷自己資本=ROE

という式のもとで、自己資本に対してどれだけ稼ぐことができたかということを見ると、オリックスは10~15%と収益性は良好であると判断することができます。

もちろん、オリックスの事業が今後も上手くいくという保証は100%ではありませんが、その不透明性を取るのがリスクであり、限りなくリスクを小さくしようとするのがこういった指標を材料とした投資判断です。

私は、順調に利益を上げる力をこのような指標から読みつつ、株主に還元する力がどれだけ残っているか(配当性向)を確認しながら投資をするようにしています。

これをチェックするのは銘柄が多くなればなるほど大変になりますし、管理も煩雑になりますから、個別株投資は基本的に10を超えないように調整し、他は海外高配当ETFに充てていくという戦略をとっています。

市場が不況でも継続できるポートフォリオを組む

こういう下準備がある程度できると、仮に市場が全体的に不調であった場面でも、個別株そのものの価値下落なのか、市場に引っ張られているだけなのかなどを考慮することもできます。

株式投資の原則は

客観的に見て割安になっている株を買う

ことにありますから、株価が下落したときでもその本質的な意味合いを考えながら買い増しを検討するようにするとよいと思います。

市場が不調なときに狼狽売りをしてしまい余計なストレスや損失を抱えないためにも、入り口の財務諸表の判断とか自身の投資方針の徹底を心がけるようにしています。

このようにして、市場の雰囲気に左右されないストレスフリーな投資法を実践することで、少しずつではありますが配当金が右肩上がりになってきています。

日中に仕事をしているときには、株式市場がどのようになっているのかを把握する余裕はありませんし、またしなくてもある程度大丈夫なようにポートフォリオを組んでいるので、市場の顔色をうかがう必要もなくストレスを感じることはありません。

なおかつ、投資方針をシンプルにして、チェックする指標をルーチン化することによって持続可能なポートフォリオを作ることを目指すことができています。

忙しいから、資産運用ができない

このように考えている方も、発想の転換をして、

忙しくてもできる資産運用をはじめる

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Zen

4,000万円の負債を背負い、日々労働に明け暮れる薄給内科医です。 私を迷うことなく選んでくれた妻と一緒に、経済的自由を目指します。 とりあえず身体を壊さないように30代で5,000万円の金融資産を作ります! 経済的自由を得るまでの道のりを記録していきます。 最後に全員を幸せにして笑って生活するのが夢です。 応援よろしくお願いします(´ー`)

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