資産形成をするのに一番大事なのは、運用する力や収入力のほかに、支出の最適化という考え方があります。
支出を最適化するということは、ある部分で「節約」を意味します。
お金の出所を絞って、バケツにあいている穴を小さくする。
そうすれば自然とお金が貯まっていきます。
ところが、お金を貯めたはいいものの、「どう使うか」まで考えが回らないことも多々あります。
ずっとお金を貯めて死ぬまで使わないというのはアホらしいですよね。
かといって、宵越しの銭は持たないという考え方は資産形成を100%邪魔します。
「ここぞ!」というときに快く使えるお金の使い方があればいいですよね。
今回は、多趣味癖がゆえに過去に多くのお金を浪費してきた自分が、実際に節約を含めた資産形成を始めて得た「お金の使い道」について考えてみようと思います。
お金の使い道は、お金の「方向」を考える
資産形成をされている方なら、誰でも投資にお金を投じることについてマイナスのイメージを持つ方はいないでしょう。
しかし、意外とその他のことにお金を使うことに関しては敏感なことが多いです。
そう考える多くの原因は、投資=生産性がある、その他=消費に向かうという考え方があるからではないでしょうか。
お金は、「増やす」方向に使いなさいということがいわれます。
なので高いレストランで外食をするということは、「減らす」方向になるため控えなければならないということになります。
ただ、それだと使える場面がかなり限られてきてしまいますし、使うにしても後ろ髪をひかれながら使ってしまうことになりますよね。
そこで、お金の使い道はお金の「方向」をイメージしてみることをおすすめします。
例えば、
投資をすること→お金を最終的に増やして自分に返ってくるようにする
本を買うこと→知的財産を増やして自分に返ってくるようにする
プレゼントを買うこと→お金の力を相手に向けて幸せにする
行きたくない飲み会に参加する→お金の方向はどこにも向かず、「飲み会」という漠然とした概念に吸収されてしまう
などなど。
そう考えると、お金を使うべきタイミングと使ってはならない(無駄になってしまう)タイミングというのが良くイメージできるようになります。
実際に自分が「お金を使いたいなあ」と感じたモノ・コト
昔の自分は、お金の方向性を考えずにただ欲しいものを買ってばかりでした。
そうすると、年月が経つと必ず「不要なもの」がでてきます。これが究極の無駄になってしまいます。
ただ、その無駄も、のちのち良い経験になりました。要らないものと、要るものがハッキリわかったからです。
本当にお金を使うべきところなのかということで色々迷った結果、以下のものには投資して確実に正解だったなと思います。
株式
美容(自分にも、妻にも)
読書
筋トレ
親しい仲間との食事・飲み会
これは、先ほどの「お金の方向性」で考えてみると、いずれも「自分」か「自分の親しい相手」に向かっていることが分かります。
資産形成を始めたばかりのころは、あまりこれ以外のことにお金を使うとなかなか大きくなっていかない印象があります。
これらは、少額から始めることができ、尚且つ効果が絶大なものばかりです。
逆に、「浪費」と思う瞬間は何なのか
これは明らかにお金の使い道が「どこにも向いていない」ものばかりです。
私が実際にやってみて、浪費だなと感じたものは以下のものです。
FX(外国為替証拠金取引)(マイナスサムゲームにしかならない:参考記事「FXを副業でやってはいけない3つの理由」)
親しくない仲間(大勢)での飲み会(自分のペースでできない食事と気遣いでくたびれる)
自己啓発書を何冊も買うこと(その場しのぎにしかならない)
これは時間とお金を大いに浪費するということが分かりました。
時間が浪費され、さらにお金も浪費されるので、2倍のスピードで損失が重なります。
まとめ:まず自分→次にまわりの人→不特定多数には使わない
お金の使い道を決めるのは、他ならない自分です。
他人によってお金の使い道を決められるのは健康的ではありません。
他人の中でも、使ってあげたい「他人」と、使ってはいけない「他人」がいることに注意しましょう。
限られた自分の財産は、自分と自分の知っている「幸せにしたい人」だけに使うようにしましょう。
数年前にこのことに気づいて、お金の使い道を「方向性」を意識することによって変えたら、資産形成のスピードが加速したように思います。
資産を大きくしたら、少しずつ周りの人を幸せにできるように、まずは自分の骨を太くする投資をしていきたいところです。
特に、投資をはじめたばかりの方のご参考になりましたら幸いです。