前回の記事では、
自分で自分の「ミッション」を設定すること
自分のミッションを達成するために、今のレールはそれほど大事ではない
他人の夢を覗くと、自分の夢を追いかけたくなる
こんなことを学ぶことができました。
【読書】『サードドア 精神的資産のふやし方』を読み渡る STEP1
STEP 2 裏道を駆ける
STEP 2で感じたことは以下の通りです。
挑戦することも大事だが、準備はもっと大事
幸福≒興奮
人に信用してもらうためには「実績」があると良い
等しく与えられた24時間を全力で使えた人が勝つ
長期的に利益を得るためには、目先の快楽を犠牲にすること
挑戦することも大事だが、準備はもっと大事
この章は、筆者が様々な著名人へインタビューを試みる場面のなかで描かれる葛藤と成長が印象的です。
実際にインタビューをするという作戦を立ててみたは良いものの、筆者は途方にくれます。
印象に残るのは、いざ「やるべき」リストがなくなってしまうと途方に暮れてしまって、強制力があった方が楽だ、という当時の筆者の感想ですね。
分からないことに挑戦することは少なからず不安を生み出します。言われたことだけやっていれば無難に済むという気持ちがあるんですね。
ですがそれで自分の夢が実現できるかというとそうではないですよね。
そしてさらに、数々の著名人のなかでスティーブン・スピルバーグにインタビューを試みようとする場面では、「ドアをくぐることは難しくないわ。中に入ったら後はあなた次第よ」という大学事務職員の女性の発言が印象的です。
実際に、挑戦するためにドアを開けることは簡単です。ですがそこからどういう風に行動するのかというのを決めていくのは全部自分の考え方次第。
ただ挑戦しっぱなしで終わらないように、日ごろからの準備も大事であると読み取ることができます。
幸福≒興奮
幸福の同義語は興奮、という内容にはハッとさせられます。
立場や経済状況がそれなりに満たされているのに幸せを感じられない。
こんな瞬間は、もしかしたら興奮を感じていないからなのかもしれません。
人は何か新しいものや克服したいものに挑戦しているときに興奮を覚え、乗り切ったときに達成感と同時に幸福を感じるのかもしれません。
むやみやたらに新しい物事に挑戦しなければならない、というわけではありませんが、自分の夢を追い求める瞬間はその時間そのものが幸福になるよ、ということを覚えておくと日々の充実度も変わってくるのではないでしょうか。
人に信用してもらうためには「実績」があると良い
筆者はインタビューをするなかで、自分のステータスを相手に示すということが重要だということを「後ろ盾」という言葉で表現しています。
いわゆる、実績に相当するものですね。
Twitterやブログでも、「権威性」という言葉が用いられますが、自分がどういう人間で、どういう実績を持っているかということを相手に対して分かりやすく説明するということはとても重要なことなんですね。
見ず知らずの人間からいきなり信用を得られるわけではなく、その背景にある「後ろ盾」があって初めて「信用を借りる」ことができる。
確かに、SNS界の有名人の方々は基本的になにがしかの強み、クセを持っていますよね。
ですから、他者と繋がっていくときには自分の立ち位置をはっきりとさせる「後ろ盾」を見せることを意識するといいのかもしれません。
筆者はこうして様々なことを学んでいきます。
等しく与えられた24時間を全力で使えた人が勝つ
それから彼が「チー・タイム」という言葉に出会います。
平たく言うと、ヤフー創設者のQi(チー)が毎日実践している時間の使い方になります。
1日に与えられた時間は等しく24時間である。
この24時間を圧倒的な質で過ごすことがチーの理念です。
当たり前のことのようですが、これを意識して行動するのか意識しないのか。
これだけでだいぶ変わってきますよね。
とくに中国人は人口も多く、優秀な大学生の母数も多いとなると、時間管理を極限まで考えたうえで勉強なり作業なりをしていかなければならない環境にいるんですよね。
この考え方は健康にも影響が出ますから人を選ぶとは思いますが、1日が24時間しかない、という考え方は日々の充実度を向上させるうえで特に大事なことになってきます。
24時間を有効に活用するためには、日ごろからの準備が何より大事です。
準備の重要性については、チーが「バスみたいなもの」と例えています。
要は、次もバスは来るが準備しておかないと飛び乗ることができない。
そういう風に言っています。
長期的に利益を得るためには、目先の快楽を犠牲にすること
チー・タイムという時間の使い方を筆者が実践してみて、以下のことに気づきます。
長期的に利益を得るためには、目先の快楽を犠牲にすること。
すべてのことに言えそうな重要事項ですね。
投資でも短期的な利益に振り回されずにじっと待つ。
学習でも筋トレでも、目先の快楽ばかりに目を奪われていては大きな結果は出せません。
泥臭くても着実に目標に向かって進んでいく行動が求められますね。
習慣化、というのが一つのキーワードです。
目先の快楽に目をくれないようにするためには、行動をルーチンに落とし込むと簡単にできるようにはずです。
そのための習慣化の技法は投資や学習、すべてに応用が利くでしょうね。
習慣化して、継続することで結果を少しずつ出していくことについて、100記事書いたあたりで習慣化を感じた自分が記事を書いています。
【書き続けて100記事】続けるのに必要なことはただ一つ
仕事論や時間論を、ストーリー仕立てで分かりやすく読むことのできたチャプターでした。
続きます。