前回の記事では、以下のようなことを学ぶことができました。
挑戦することも大事だが、準備はもっと大事
幸福≒興奮
人に信用してもらうためには「実績」があると良い
等しく与えられた24時間を全力で使えた人が勝つ
長期的に利益を得るためには、目先の快楽を犠牲にすること
STEP 2までの記事です。
【読書】『サードドア 精神的資産のふやし方』を読み渡る STEP1
【読書】『サードドア 精神的資産のふやし方』を読み渡る STEP2
STEP 3はとても重厚で大事なことが書かれていました。
STEP 3 インサイドマンを探せ
チャンスに舵を切れるかどうか
アレックスは医大生でありながらも、進級がかかっている試験を欠席してまでエリオットに会う決断をします。
これは一つの例ですが、常に私たちの前にはチャンスが現れています。
しかし、その方向に舵を切れる人は本当に少ないと感じます。
本書でもアレックスが期末試験を欠席するということが最終的にチャンスに発展していくわけですが、99%の人は試験を欠席=落第する可能性に直面すると、大きなチャンスを逃してしまうでしょう。
ときには、自分にとってこれが良いことなのか悪いことなのかを考えるまでもなく行動するという衝動性も必要でしょう。
やみくもにいばらの道を進めばいいというものではありません。
しかし、自分の達成したいミッションを第一に考えたときに、目の前にある「みんながやりそうなこと」は自分にとってすべき行動なのか。
これを考える必要があります。
エリオットとの会話の中で、「冒険好きなものにだけチャンスは訪れる」という言葉があります。
チャンスを確実につかむためには、「冒険」と言われる行為を勇気を出してすることも求められるということです。
そのほかにもエリオットが放つ言葉の中には、ビジネスでも役に立ちそうな言葉がいくつも「ルール」として並んでいますが、これは実際に書籍を読んだ方がわかりやすいですので、是非読んでみてください。
「目の前にチャンスがあるんだ。ものにしろよ」
エリオットの放つ言葉です。上述のごとく、チャンスを確実につかむためには、目の前にチャンスがあるだけではいけません。
それをモノにすることで初めてチャンスをつかんだことになります。
ですが筆者は萎縮(フリンチ)してしまい行動することができないことがあります。
私たちも似たような状態になることが多いですよね。
例えば、せっかく新しいプロジェクトのオファーが来たのに断ってしまったり。
投資では絶好の買い場が来たのに「いや、まだ待とう」と決断を遅らせたり。
目の前にあるチャンスが、自分の目にチャンスとして映っているのであればものにした方がいいですよね。
それで失敗しても結局は経験になりますから。
そのほかにも、エリオットの行動原理はいくつかあります。
すぐに動くこと
これは緊張に対する一番の特効薬と表現されています。
動いてしまえば、あとは何とかなる。
そう考えれば、あれこれ考えるよりまず行動してしまった方が早いと思いますよね。
個人的にも「思い立ったが吉日」はわりと的を射ているんだなと感じています。
【豊かさのはじまり】「思い立ったが吉日」の成功法則
すぐに動くこと。ものすごく簡単な行動の法則です。
成功している人たちは思った以上に熟考はせず、とりあえず動いてから考えるという人が多いのでしょう。
堀江貴文さんも、『多動力』という書籍を出しているくらいですからね。
絶えず懸命に働くこと
そして、動き始めたら絶えず働き続けることが人生の要と表現されています。
すぐに行動することの延長で、やれるところまでやるということですね。
働くということに関しては、「実力以上の仕事」を引き受けろと言っています。
単純な話が、自分の実力で100%こなせてしまう仕事は成長をもたらさないということですね。
ただ、深読みすると「以上」と表現されているのが分かります。
実力でカバーできる仕事で正確性を上げていきながら、それ以上の仕事を受けることによりスキルを上げていくのでもOKとみることもできるでしょう。
「伝え方」が9割
自分の成し遂げた業績は、そのどこに注目が集まるのでしょう?
業績そのものではないよ、と言っています。
ではどこかというと、「伝え方」です。
自分のやったこと、業績をどういう風に相手に「伝えるか」が大事です。
自分がやったことは、自分は100%わかるでしょう。
しかし、相手はそんなことまったく知りません。
すごい業績だから100%興味を持ってもらえるというわけでもありません。
どういう風に伝えるかで、相手の興味はどうにでもなってしまうのです。
エリオットが過去に体験したクライアントとの打ち合わせのなかで、「君のことを話して」と言われたことから学んだことです。
どれだけいいものを持っていても、伝え方が悪ければ魅力は半減です。
ブログにも活かすことができる教えでした。
人生を直線に生きるのか
エリオットと筆者はさらに話を深めていきます。
大半の人たちは人生を直線的に生きる=敷かれたレールの上を生きていくと言います。
仕事もはじめは色々なことを勉強し、雑用をこなしながら成長していくものと思っていますよね。
よく言われる表現が「下積み」です。
エリオットはそれを「世間が植え付ける嘘」と言います。
手順を踏まないと夢は達成できないというのは、嘘だと。
目先の目標もはっきりしないまま、下積みをしつづけて良いことはありません。
昇進しなければならない
お金を貯めなければならない
そんな順番通りの人生ではなく、「一足飛びの人生」を掴めと言っています。
もしも下積みばかりしているとどうなるでしょうか。
他人の人生を生きて日々を無駄に過ごしているということになります。
あなたなら、どちらを選ぶのか。
読み進めていくとそういう問いかけがあるように聞こえます。
マネするだけだと勝てない
今まで教科書や参考書、人の言ったことを参考に生きてくると、こういわれたときに途方に暮れてしまいますよね。
学習することに関しては、こういう「マネ」は有効です。
学ぶは「真似ぶ」という言葉から生まれたともいいます。
ですがそれだけでは勝てないのです。
ではどうすればいいのか。
「自分という人間について深く知る」
これがキーワードとなっています。
自分がやっていることをじっくり考えることが重要です。
ときには、マイナスの行動もあるかもしれません。
しかし、それもじっと見つめる必要があるのです。
一番悪いのは、「そんなものはない」と自分に嘘をつくこと、と書かれています。
冒険に対する不安について
本章の最後には、未知なることへの挑戦・冒険に対する不安を、筆者の母がもっとも端的に表現しています。
出版契約を結びたいと主張する筆者に対して母は以下のような疑問を投げかけます。
もしも実現できなかったら?
この行動が不可能であることに気づかなければ?
気づいたとしても時間が経ちすぎて、もとに戻れなくなってしまったら?
新しいことをやりはじめようとする人たちの前に立ちはだかる、自分の心のなかでの葛藤ですね。
これを、筆者はどうやって乗り越えていくのか。
STEP 4以降に続きます。