前回の記事では、以下のようなことを学ぶことができました。
チャンスに舵を切れるかどうか
「目の前にチャンスがあるんだ。ものにしろよ」
絶えず懸命に働くこと
「伝え方」が9割
人生を直線に生きるのか
マネするだけだと勝てない
冒険に対する不安について
STEP 3までの記事です。
【読書】『サードドア 精神的資産のふやし方』を読み渡る STEP1
【読書】『サードドア 精神的資産のふやし方』を読み渡る STEP2
【読書】『サードドア 精神的資産のふやし方』を読み渡る STEP3
STEP 4 ぬかるみを歩く
STEP 4では、以下のようなことがわかりました。
他人が不安なら貪欲になれ、貪欲になっているなら不安になれ
努力の方法について まずそれができるのかを考えよう
人間の本質は変わっていない
一つ一つ見ていきましょう。
他人が不安なら貪欲になれ、貪欲になっているなら不安になれ
筆者はバフェットにもインタビューを試みます。
そのために様々なメディアでバフェットに対する勉強を始めます。
そのなかでも、やはりバフェットは一味違うという言葉をたくさん見つけることができます。
投資関連のことで言えば、
「他人が不安を抱いているときに貪欲になること」
「他人が貪欲になっているときに、不安を抱くこと」
これは資産運用をしていくにあたって重要な考え方です。
また、バフェットは小さな努力を積み重ねてきたということを感じさせるエピソードもあります。
バフェットは年次報告書を脚注まで読み込むというところは、努力の深さを感じさせます。
成功のためには、徹底した小さな努力の積み重ねが必要だということですね。
逆を返すと、小さい努力を積み重ねることができれば、成功に一歩ずつ近づいていくということです。
勉強や、資産形成でもまったく同じことが言えますね。
小さいことからコツコツと積み上げていくことにより、いずれかは巨大な財産を作っていくことができる。
バフェットの格言から学ぶことは本当に多いです。
努力の方法について まずそれができるのかを考えよう
小さな努力が必要だということは分かります。
しかし、小さな努力を積み重ねるといっても、どうすればいいのか分からないですよね。
本書では、問題を解決する努力のために、「たくさんのカエルのなかに潜むお姫様」という表現で、お姫様を見つけるために、多数のカエルがいてもあきらめずにキスをし続けることと例えて表現しています。
筆者がそれを愚直にやっていくわけですが、さらにそこにはコツがあるとわかります。
だらだらと失敗を重ねる(=やみくもに頑張る)よりも、それが不可能かを考えること
すべての問題をカテゴライズして、努力する方向を明確にしてから努力する
こんな感じです。
人間の本質は変わっていない
ラリー・キングとのインタビューのなかで、筆者がキャリア形成について質問をします。
そのときのラリーの答えはシンプルなものです。
自分を売り込むために色々な放送局の扉を片っ端から叩いたのと同じように、扉をチャンスになぞらえて、片っ端から叩くというのです。
現代はたくさんのチャンスに溢れていますが、最終的に扉を叩いた人物を見定めるのはほかならぬ「人間である」と言っています。
人は人を見て判断するということです。
インターネットは発達しましたが、人と人とを繋ぐ通信方法が変わっただけです。
これが、人間の本質は変わっていないという真意です。
こうして色々な形でインタビューを進めていく筆者が、最後のSTEPでようやくビル・ゲイツへのインタビューに成功します。
続きます。