疲れているときは、たいてい頭が疲れている
本日もお仕事大変お疲れさまです。
毎朝、職場に出向くときは労働者としての自分を自覚しつつも、大いなる自由に向かって一歩前進していっている気持ちで一日を過ごしています。
皆さんも、いつまでこの牢獄のような環境で身を粉にしなければならないのかと考えられることも多いかもしれません。
特に、疲れているときはそういうネガティブな感情が先行しがちですよね。
職場で失敗してしまった、誰かから陰口を言われた、上司から叱られた……など、人によってストレスを溜める要因というのは十人十色です。
一般的にはミスして自分が損するよりも他人を傷つけてしまうことのほうがショックの度合いが大きいとされていますが、ミスをして気持ちが落ち込んでしまうのは良いことではありませんよね。
そうした小さいストレスが蓄積していって、「今日は疲れたなあ」という気持ちで帰途に就く。
このときに疲れているのはどこなのでしょうか?
私はその疲れの元凶は頭・心にあると思っています。
よく考えてみると、朝起きてから夜帰るまで、ずっと走り続けているわけではありませんよね。
ましてや、デスクワークを主体にやっている方であればほとんど動いてないと言っても過言ではないです。
それでも疲れたという感情を抱くのは、身体ではない「精神」に疲労を来しているからだと考えます。
疲れているときに何をやっても無駄
はっきりいうと、疲労を感じているときに、それを解消しようとする行動はすべて無駄に終わってしまう可能性が高いです。
それはなぜかというと、疲労を意識しているからです。
疲労を意識して、そこから逃げようとする行動が「ストレス解消行動」なわけなのですから、その行動が終わったらどうなるでしょう?
当然、疲労は解消されず再度意識されることになります。
ストレス解消をしたあとは良いかもしれませんが、また翌日は疲労感を感じながら仕事をしなければならなくなります。
特に、夜に飲み会をしてひとしきり愚痴を言ったり、二次会まで行って話し込んだりした翌日、皆さんの顔は恐らくそれほど清々しくはないでしょう。
例えば私の周りの話で言えば、病院で勤務している職員の方々の大半は、顔がずーんと暗いか、険しい顔をしています。
夜になって、日ごろの仕事で溜まったストレスを解消をしても、朝になると再び精神の疲労が襲ってくるのです。
疲れていることを基準にして、そこから逃避しようとする行動はすべて「揺り戻し」を食らってしまいます。
私も昔はそういう人間の一部でしたが、毎日毎日そういう状態を経験するうちに、打開できる策はないかと思案するようになりました。
そうしてたどり着いたシンプルな実践法は、結局2つに落ち着きました。
それは、
・睡眠をとる
・疲労感を感じない環境に身を置く
このどちらかです。
疲労感を感じない環境に身を置く
私が目指す最大の目標は、ここにあります。毎日毎日、疲労感ではなく爽快感を感じながら過ごすためにはどうしたらいいか。
それは簡単な話で、疲労感を覚える環境から身を引くことです。
ですが、言うは易く行うは難しです。
この難関を突破するためには自由になるための戦略を練らなければなりません。
実際、私もその目標に向かって、労働と投資の掛け算で自由に使える資産を増やし、副業(ブログ以外にもいくつかやっています)やその他の学習でいつでもその環境から脱出できる準備をしているところです。
例えば、私で言う疲労感を覚える環境というのは、いわゆる勤務医としての立場と考えてよいでしょう。
これは一朝一夕に実現できるものではありません。
したがって、一日一日において疲労感を感じずにいるためにどうしたらいいのか。
それが、もう一つ挙げた「睡眠をとる」です。
シンプルだが、唯一の正解肢「睡眠」
私は睡眠医学の専門医ではありませんが、他の人以上に睡眠に対する興味・関心を持ち、実践をしてきました。
以下の記事でも、ほんのあらすじではありますが、良質な睡眠をとるためにできるいくつかの工夫についてお話してありますので参考にされてみてくださいね。
医師は基本的に定期的な睡眠をとることができない職業の一つです。
もちろん、夜勤者のいる職場でも良質な睡眠をとることは難しいですが、夜勤に関して言えば「シフト」が組まれているので、夜勤の後は休みが組まれたりと、それなりの配慮が存在します。
一方で、当直というシステムは夜勤ではありませんから、病院に寝泊まりするという名目でずっと労働が待っています。
勤務医の方におかれては、だいたいこういうシステムで動いていることが多いと思いますが、これは構造上仕方がないことだと言えます。
ですが、それを無視して睡眠の質を下げてしまうと、自身の健康問題に繋がってきます。
眠れなくなることにより、アルコールを摂取している状態とほとんど変わらない精神状態になると言います。ちょっとしたミスが頻発したり、イライラしたりすることもでてきます。
そうすると労働生産性が落ち、せっかくの一日を無駄にすることにもなります。
私は一日を無駄にすることに強い抵抗感があるので、なんとしても当直のとき以外は積極的に睡眠をとるようにしています。
そうすると、日々慢性的な睡眠不足で過ごしていた時期と比べて圧倒的に精神状態が改善するのを体感しました。
本題に戻って、「疲れたなあ」と感じたときは、睡眠をとるのが最もシンプルかつ質の高い解決法です。
先述の通り、疲れを感じているのは頭ですから、頭を休める唯一の方法は睡眠しかないわけです。特にnon-REM睡眠ですね。浅い眠りだと睡眠深度が下がりますから深い眠りを実現する必要があるわけです。
一日嫌なことや失敗したことで気持ちが落ち込んでいる場合、頭の様々な部分は非合理に活性化して「疲れ」を発生させています。
それを解消しようとして色々な「行動」をとると、少なくとも頭は働かなければなりません。
せっかく、頭を休めてあげなくてはならないのに、わざわざ飲み会で気を遣ったり、ゲームをしたり、スマホをいじったりして頭を活性化させてしまう。
これではいつまでたっても精神の休息はやってきません。
睡眠だけが、唯一頭を休めることのできる行動です。
しかも、一日のうちで確実にやってくるリズムですから、その質をちょっと改善させてあげるだけで疲れは残らずに済みます。
ちょっと仮眠をとるなどして頭を休めるときも、基本的には机に突っ伏したりとか普段と違う環境で寝るなどということはお勧めできません。
いつもの場所で、いつもの通り睡眠をとるのが正解です。
私は、どんなに忙しくて夜遅くなったとしても、「病院に泊まってしまおうか」と考えたことはありません。
寝具が整えられ、清潔にされた空間でいい匂いに満たされながら布団に入ることで、毎日のリズムが作り上げられるからです。
そうして、疲労感を日々小さくしながら全力で頭を働かせ労働することで、最終的には「疲労感を感じる環境から身を引く」という選択を取ることを目標にしています。
シンプルだからこそ、忘れられがち
この世の中の成功法則は、意外とシンプルな言葉で表されることが多いです。
ここでいう「睡眠」の重要性ですね。
しかし、慣れてくると、より複雑なことを求めるようになってしまいます。
我々は睡眠を1日のなかで約3分の1も当てているのに、そこの質を上げようと努力する方はなかなかいません。
そこを丁寧に努力できるかでも、自由への速度が変わってくるのではないでしょうか。