色々なことに特有の波がある
勉強も仕事も、毎日が毎日同じようなペースで進むわけではありません。
ときとして「ちょっとやりたくないな」とか、反対に「今日は何でもできそうな気がする!」という気分になることもありますよね。
それは、人間として非常に生理的な反応です。
一日のなかで眠いときと眠くないときが存在しているのと同じように、気分も一日のうちで大きく変動します。
よく考えてみると、周囲の環境も「波」のような動きで推移していることが多いですね。
自分の気持ちも、季節も、はては株式市場も、すべてが一様に動いているわけではなくて上下の動きを繰り返しながらある一定の方向に向かって動いていっているわけです。
ですから、仕事の能率が少し低いタイミングで頑張ろうとしたり、様々なことをこなすことができる頭の回転が早い日にだらだらと休んでしまうのは、生産性を下げてしまう一つの要因になってしまいます。
波に乗るために
この波にうまく乗る方法はないのでしょうか?
私は、よく朝起床したときの自分の気持ちで「今日は少しセーブしよう」とか「今日は結構動いても大丈夫そうだな」というように判断することが多いです。
当然それは、夜寝る前からの行動だったり、睡眠の質が影響してきますが、それらをきちんと整えたうえでも気分の波は大なり小なりやってきます。
ですから、それを鋭敏に捉えて、そういう波に逆らわないようにして行動するのです。
「あっ、今日はなんだか動きづらい日だな」と直感で感じたならば、それ以上無理はしないことです。無理をしても、体と心のスピード感覚が違いますから、能率はあまり上がりません。
心のスピードが緩やかなときに身体があくせくと動いてしまうのもいけません。
心に余裕があるのに身体を休めてしまうのも効率が悪い。
そういう心と身体のバランスを常に意識するようにしながら一日を生活してみると、生産性は自然と向上していきます。
「心身一如」という言葉があります。
肉体と精神は一体のもので、分けることができず、一つのものの両面であるということ。
新明解四字熟語辞典
「心身」はこころとからだ。「一如」は真理はただ一つである意。
自分の身体と自分の心を一致させたときに生産性が倍増するということを学ぶことができますね。
自分自身に相談する
日々の仕事は強制的で自分の心に反した行動をしなければならないこともあるかもしれません。
しかし、そういうときでもなるべく自分の心を貫いて、身体を動かすようにしましょう。
あなたの身体はあなたの心で動くべきで、あなたの心はあなたの身体で形作られるべきです。
気分の波をしっかりとらえて、その日その日の自分の心と身体の体調を見ながら仕事や勉強をするように心がけましょう。